コーデックスや多肉植物は愛好家が多いので、様々な関連書籍が出版されています。
辞書的に使うことができる写真が多い書籍から、栽培方法が詳しく載っている書籍などウェイトがどこに置かれているかがそれぞれ違うので勉強になります。
またコーデックスはファッション的な要素も強いので、オシャレなインテリアの1つとして紹介されていることも多いですが、当サイトに来て実生栽培について調べるような方は、好みがわかれるかもしれませんね。
ここではこれまでに私が購入したコーデックス&多肉植物、園芸関連書籍について簡単にまとめたいと思います。
※内容は一部「おしえて!田舎センセイ!」のコーデックスカテゴリー内の記事と重複していますが、新たな書籍の書評を追加する場合は金成コーデックスの記事の方で更新していきます。
Contents
多肉植物&コーデックス Guide Book
(2024/11/21 15:26:10時点 Amazon調べ-詳細)
これから新たに「自宅でコーデックスを育てたい」「実生栽培をしてみたい」と思っている方に一番おすすめなのが「多肉植物&コーデックスGuide Book」です。
”珍奇植物を育てるための一冊”と帯に書いてある通り、栽培に関する基本情報が載っているので、栽培初心者が何か専門書籍を!と探している場合はこれを一冊持っていれば安心です。
掲載品種は350種にのぼり、巻末の情報索引には合計1800種の学名と生育タイプが一覧になったページがあり、個人的にはそこの情報がとても役立っています。
各品種ごとの細かい情報はあまり多くありませんが、掲載品種数の多いものについては生育スケジュールなども載っているので参考になります。
All about CAUDEX
(2024/11/21 15:26:11時点 Amazon調べ-詳細)
私が一番最初に購入したコーデックスの本がコレ。
“All about CAUDEX”とありますが、掲載品種数が多いわけでもなく、栽培方法が詳しく載ってるわけではないので、タイトル通り全てがわかると思って購入すると肩透かしを食らいます。
個人的には写真に統一感があって綺麗なのが良かったのと、品種ごとの価格帯が書かれているのは珍しいなと思いました。
また価格帯などと並んで、品種ごとに「希少性・育成難易度・成長速度」が5段階で書かれていますが、希少性に関してはおそらく現地球株についての評価?なのでしょうか、私個人としては「実生株なら結構出回ってるなぁ」と思うものも希少性が高いという風に評価されていました。
ただ、予備知識が無かったころの私が読んだ時には、「この品種は珍しいのかぁ」とか思いながら奇妙な形のコーデックスたちをキレイな写真で眺めるのは楽しかったです。
栽培方法などを知りたい人には物足りない内容ですが、ちょっとコーデックスに興味を持ち始めた人が見る分には沼に入りこむきっかけになりそうな本になってます。
多肉植物全書 All about SUCCULENTS
(2024/11/20 17:00:15時点 Amazon調べ-詳細)
こちらは先ほどのAll about CAUDEXとは打って変わって、その「All about」の表題に疑いの余地のない程コーデックスや多肉植物の写真が掲載された、図鑑に近い本です。
約650ページと分厚く、重い。
価格もかなり高いので、興味がある人は一度書店で立ち読みするなりした方がいいかもしれません。
冒頭に受粉の方法や接ぎ木の仕方など他の書籍ではあまり詳しく書かれていないことまで載っているのは良かったですね。
全部で2000品種以上掲載されているのでボリュームたっぷりですが、掲載植物はコーデックスよりも多肉寄りで活字に比べ圧倒的に写真が多いので、多肉の写真を眺めているのが好きな方にお勧めです。
BRUTUS特別編集 BIZARRE PLANTS HANDBOOK
(2024/11/21 15:26:11時点 Amazon調べ-詳細)
BRUTUSで毎年定期的に刊行される「珍奇植物特集」の一冊。
読み応えのある一冊で、現地自生地の様子を写真で紹介していたり、タイ、ドイツの植物事情やナーセリーの情報、日本でコーデックスや多肉植物を扱っているショップの情報やネットショップの情報など盛りだくさんです。
私がよく種子を購入するドイツのKoehresというナーセリーの紹介記事もあり、楽しく読みました。
衝動買いした一冊でしたが、なんだかんだ言って一番繰り返し読んでいるのはこの雑誌かもしれません。
BRUTUS 新・珍奇植物
BRUTUSの珍奇植物特集で、紙面の半分くらいが珍奇植物に関する写真や情報が載っていました。
中には「BIZARRE PLANTS SURVIVAL MANUAL」として、珍奇植物の栽培方法や園芸用具などの基本情報についての冊子がついているので勉強になります。
細かく具体的に書いていますが、基本的な情報なので既に栽培をしている方にとっては新しい情報は無いかもしれません。
コーデックスの割合は低いですが、腐生植物などあまり見かけない植物の情報や、アガベやヘクティアなどの自生地の写真がみれたのは中々面白かったですね。
Bplants
主婦の友社から発売されている「Bplants(ビザールプランツ)」は、個人的な感想としては「中級者向け」の内容で、コンテンツが雑誌と書籍と図鑑の中間のような感じ。
ビザールプランツの中でも、パキプスなどの「灌木系」、「パキポディウム属」、「アガベ属」「ビカクシダ属」の4種類にのみ触れていて、ユーフォルビアや他の多肉に関しての情報はほぼありません。サボテンはちょっとあります。
中級者向けだと感じた理由は、パキプスの発根管理やパキポディウムの接ぎ木など初心者がまず行わないところにフォーカスしていたこと。
書籍の帯に「Web情報を超えた!!」と書いてあるんですが、こういう情報は確かにWebではほとんど見ません。現在パキプスの発根管理で悩んでる方や、パキポの接ぎ木にチャレンジしたい方は一見の価値はあると思います。
Secrets of Namaqualand Succulents
(2024/11/20 17:00:16時点 Amazon調べ-詳細)
この本は上級者向け、、というか価格帯がそもそも高いので購入するのに悩むかもしれませんが、私が2021年もっとも買って良かった本の1位です♪
南アフリカのナマクアランドに自生している多肉植物についてまとめられた本で、長年のフィールドワークによって得られた自生地の情報が満載です。
ただただ写真が載ってる図鑑的な本ではなく、科学的な知見に基づいたより学術的な本となっているので、植物の分類や多様性、自生地の環境や地質学的な内容が多いです。
南アフリカの植物にハマり、自生地に行きたくてもいけないという趣味家はこの本を読めば自分が実際に自生地に行って得られる以上の情報が自宅でGETできてしまうので満足感がものすごくあります。
Twitterでも私のフォロワーさんが皆「これは買った方が良い本」「植物を1つ新しく買うならこの本を買った方が良い」と大絶賛しているのも納得です。
ご自身が南アフリカの植物沼にハマっているという実感のある方は、間違いなく満足できる本だと思います。
まとめ
コーデックス・多肉・園芸に関する書籍の書評は、随時更新していく予定でいます。
なるべくたくさん読んで皆さんにご紹介できればと思っていますので、コーデックスのおすすめ本がありましたら是非教えていただければ嬉しいです。