アガベ・ホリダ(Agave horrida subsp. horrida)は、メキシコに幅広く分布する品種で、ラテン語で”horrida”は「強い棘のある」「トゲだらけの」「恐ろしい」「剛毛の」などの意味を持ちます。
大きくなった株はその名の通り、すこし小さめの鋭い棘を沢山つけるのですが、実生でどのくらい経過すればそのホリダらしい形になるのか、育てながら観察していきたいと思います。
アガベ・ホリダの種子の購入
【種子の購入先】 seedstock
【種子の購入個数】20粒(+5粒おまけ)
【種子の購入時期】2019年4月
種子の購入はseedstockさんです。
20粒の購入でしたが、5粒ほどおまけで多くはいっていました。
アガベ・ホリダの種蒔き~発芽
【発芽率】 17/25(68%)
【発芽観測】播種から2日後
【用土】 硬質赤玉土:バーミキュライト=1:1
【播種】 4月中旬
種まきは4月の中旬に行い、腰水で管理しました。
基本用土は赤玉土とバーミキュライトですが、アガベはヒョロヒョロとしやすく根が潜り込まないと横倒しになることが多いので、表土はバーミキュライトのみにしています。
各種アガベの実生を行っていますが、ホリダの発芽率は中の上くらいで良い方でした。
発芽後の脱落も無いので、育てやすい印象です。
播種2週間後
アガベは単子葉類なので、発芽後本葉が出始めるまでは「ネギ」ですね。
子葉の太さは細めでひょろっとしています。ホリダは肉厚で鋭い印象なのですが、この段階では全然その様子を微塵も感じさせません。
アガベは根が伸びやすいので、寄せ植えでは根が絡むと思い1号(直径3cm)というすごく小さい鉢に1つずつ植えているのですが、小さな鉢に葉っぱが一本出ているようにしか見えないですね。
植え替えの時点で、用土を「日向土&赤玉土(+少しのアク抜きベラボン)」に変更していますが、これは前に使っていた他の鉢の土をリサイクルしただけなのであまりこだわっていません。
ただ、赤玉&バーミキュライトの状態だと保水性が高すぎる気がするので、せめて赤玉オンリーとかでもいいので植え替えてあげた方がいいような気もします。
播種から2か月半後
4月17日に播種して、撮影は6月28日なのでおよそ2カ月半が経過しました。
このくらいになるとホリダらしいノコギリ以上の棘がみられるようになります。
他の品種に比べて本葉は細めで肉厚、全体的にシャープな印象でギザギザしたトゲがみていて楽しいですね。
グアダラハラナやマクロアカンサのように葉が広がる品種とは違い、鳥のくちばしのように細く尖っているのですごく締まって見えます。
この間の栽培環境は、
・室内Onlyで植物育成用LEDを朝8時から夜20時まで12時間照射
・水やりは表土が乾いて子葉がヘナっと垂れてきたとき
・水やりの2回に1回はハイポネックス液肥を薄めてあたえる
という感じです。
まとめ
引き続き実生栽培記録を更新していきます。
ホリダは発芽から2か月ほどでアガベらしい締まったトゲトゲの姿を見せてくれるので、アガベ感を感じながら実生をしたい方はおすすめです。