ドルステニア・ベンガレンシス(Dorstenia benguellensis)は、クワ科のドルステニアの中でも芋のような塊根部から長く1~2本の茎をのばすタイプの品種です。
ベンガレンシスという名前からインド(ベンガル地方)原産とされていたりもしますが、llifleというサイトでは「アンゴラ、スーダン、カメルーン、ジンバブエ、モザンビーク」などとアフリカ諸国が原産地とされています。
日本ではあまり流通の無い品種なので情報が少ないですが、本記事では私が実際に栽培している過程や栽培環境をまとめたいと思います。
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ドルステニア・ベンガレンシスの特徴
ドルステニア・ベンガレンシスの特徴としては何と言っても「奇妙な花」です。
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私が育てているドルステニア・ベンガレンシスは、フォエチダなどとは違って中央部分が赤茶色でかなり奇妙な見た目をしています。
ドルステニア・ベンガレンシスには花の形にいくつかバリエーションがあって、私のベンガレンシスはcup-shaped flowerというタイプ。
長く伸びた茎や大きな葉はどれも短く透明な毛でびっしりと覆われてるので、引っ付き虫のように肌や繊維に引っかかります。
ドルステニア・ベンガレンシスの購入・販売先
ドルステニア・ベンガレンシスは日本国内のみならず海外で流通量が極端に少ない品種なので、もし見かけることがあったらかなりラッキーでしょう。
私は運よく楽天に国内のナーセリー(遊恵盆栽さん)が一つだけ出品していたものを見つけて購入しましたが「ここをみれば売っている」というような品種ではないので、常に販売されていないか根気強く待つのが一番の正攻法かもしれません。
ドルステニア・ベンガレンシスの栽培記録
購入した株が到着【2019/9/25】
前述の通り流通量の少ないベンガレンシスを偶然とはいえ手に入れることができ、これから大事に育てていってあわよくば種子の自家採取をと期待を込めて撮影。
塊根幅は4㎝。
我が家に来た時点ですでにかなり徒長していて針金などの支えが無いと倒れてしまうレベル。
ベンガレンシスは冬になるといったん枯れて塊根部分のみになり、翌年の春になるとまた芽を出すらしいので、秋になって我が家に来たのだからしょうがないのかもしれない。あとは枯れるのを待つのみなのだろうか?
秋の終わりに予想外の開花【2019/11/25】
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上の写真が2019年11月11日。下の写真が11月25日。
花芽を見つけてから2週間で何とも言えない色の花(正確にいうと花の集合体)を咲かせ始めました。
用土は届いた時のまま植え替えをしていないのですが、おそらく硬質赤玉土細粒のみの用土でミニ蘭鉢に植えてあります。
外気温が3~5度になると室内でも我が家は寒いので、ガラス温室で管理していました。
温室内の温度が高いこともあって用土がすぐに乾き、水やりは3日に1度くらいのハイペースで育てていたら、もうすぐ冬になろうかという時期なのにぐんぐん成長しています。
LEDライトの光にも強く葉焼けはほぼしないのですが、水切れを起こすとすぐに葉が黄色くなるので、ある程度の時期になったら休眠させた方が管理は楽かもしれません。
まとめ
現時点までのドルステニア・ベンガレンシスの栽培の様子をご紹介しました。
目標としては種子を採取して実生株を育てることなので、状況に変化があり次第ここで情報を更新していきます。