コーデックス栽培で使うことが多い薬品&肥料まとめ

殺菌剤

園芸をしていると病害虫対策で農薬を使ったり、より大きく成長させるために肥料を使ったりします。

特にコーデックスの実生栽培をしていると、種子をカビさせずに発芽させるための殺菌剤や発芽促進剤、剪定後のカルス作成のためのペースト状殺菌剤などのお世話になることが少なくありません。

私自身が元々製薬関係の仕事をしていたこともあり、(畑違いではありますが)農薬や肥料については積極的に調べて使用しています。

サイト内でそれらの薬品名や肥料を紹介することも多いので、ここのページでは薬品名とAmazonなどでの購入がしやすいように情報をまとめておきます。

コーデックス栽培でよく使う「殺菌剤」

ベンレート

ベンレート
ベンレート水和剤は、パキポディウムやアガベなど種子を発芽させる段階で特にカビやすいものに対して、同剤を水に溶かした希釈液に種子を浸すことでカビの発生を抑えることができる殺菌剤です。

予防効果だけでなく既に発生してしまったカビ菌の除去にも使えるので、種から実生株を育てる方や腰水管理中などカビが発生しやすい環境を作る予定の方は用意しておくといいと思います。

ベンレート
一包に白い粉末の薬剤が入っているので、ペットボトルなどで溶かして使うと分量も測りやすいのと、使い捨てしやすい(薬剤は日持ちしない)のでおすすめです。

実生で使う方法と特徴については下の記事で詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。

パキポディウムのカビ
コーデックスの種のカビ対策|種まき用土と種子の殺菌処理の方法コーデックスを種から育てるときのポイントに上がるのが「カビ対策」です。 パキポディウムやアガベ、オペルクリカリアなどはカビやすいの...
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ダコニール

ダコニール
ダコニールも種子を発芽させるときに事前に希釈液を作って種子を浸水させることで、糸状菌の発生を予防する効果を持つ殺菌剤です。

ベンレートとの主な違いは、剤形が液状であることと、予防効果のみでカビ菌発生後の駆除効果が無いことが挙げられます。また、ダコニールは耐性菌の発生例が報告されていないというのも特徴のひとつでしょう。

500mlのペットボトルに2000倍希釈液を作る場合は0.25ml(約4滴)で良いので、30ml入りのダコニール1本で500mlペットボトル120本分の量になります。

1本あればベンレートよりも長く使えるという点ではコスパは良いと思います。

TPN水和剤
かなり粘度の高い液状の薬剤で、ペットボトルなどの空き容器に移す時にやや苦労します。このキャップも使用後に洗うんですが、なかなか綺麗にならないので意外と大変。

私はベンレートもダコニールも両方使っていますが、最近では使いやすさの点とカビ発生後の使用ケースもあるのでベンレートを使うことが多いですね。

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トップジンMペースト

トップジン
トップジンMペーストは殺菌効果を持った「癒合剤」です。

剪定後の切り口に予防的に使ったり、根腐れが起きた塊根部分を取り除いた後に雑菌が入りこむのを防ぐなどの目的で使用します。

アデニウムの剪定
※アデニウムの剪定を行った後に、切断面のカルス(癒合組織)を作るために塗布

サーモンピンクの木工用ボンドくらいの粘度の液剤を切断面を覆うように塗布することで、皮膜の形成を促進し植物体内からの水分の蒸散を抑制し、外からの雑菌の侵入を予防します。

根腐れを起こしたコーデックスで、まだブヨブヨになっていない部分を生かすために切断し、トップジンMペーストを塗りこむことで根腐れの進行を止めて復活したケースもあります。

トップジン
※トップジンMペーストを塗布から3日後。完全に乾いてカルスを形成している

広範囲での剪定や根腐れ部位の摘出などを行う場合には、トップジンMペーストがあると良いでしょう。

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カルスメイト

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カルスメイト」は前述のトップジンMペーストと比較されることが多いのですが、カルスメイトには殺菌効果が無く、主成分も酢酸ビニル樹脂なので木工用ボンドとほとんど変わりません。

カルスメイトは主に外部からの雑菌の侵入を阻止するのが目的なので、カビや病原菌に対する効果はありません。

このことから「剪定後のカルス形成が目的なら木工用ボンドでも良い」という意見を目にすることがありますが、過去に愛知県植木センターの調査(平成26~28年度)において、木工用ボンドはカルス形成に効果はなく、逆に皮膜内で黒カビが発生する可能性があるという結果が出ています。

私は基本的にトップジンMペーストを使うのでカルスメイトは使用したことが無いのですが、よく比較対象に上がるので参考までにご紹介しました。

コーデックス栽培で使う「肥料・植物活力剤」

ハイポネックス液肥

HYPONEX
1978年の発売開始以来、液肥の分野で50%以上のシェアを誇っている商品で、園芸をしたことがある人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

水で希釈するタイプの液肥で、ケースによって希釈倍率を変えて使うことができるので使い勝手がよく、水持ちや保肥力の弱い用土を使うことが多いコーデックス栽培において「できる限り薄めて施肥頻度を増やす」という使い方ができるのは魅力的です。

肥料成分は「窒素:リン酸:カリ=6:10:5」と、主要3要素の中でもリン酸の成分が多いので、花数や実付きを良くしたり根の成長を促進する効果が強いです。

pHは弱酸性(6~7)

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リキダス

リキダス
リキダスは「植物用活力液」です。肥料ではありません

コリン・フルボ酸・アミノ酸・カルシウムなどの各種ミネラルが豊富に含まれているのが特徴で、根の活着をよくする効果があり葉面散布液としても使うことが可能です。

前述のハイポネックス液肥を一緒に使う事によって肥料分の吸収を良くする効果が期待できますが、原液同士を混ぜてしまうと化学反応が起きて白濁したゲル状の物質ができてしまうので注意しましょう。

ハイポネックスハイポネックス
※ハイポネックス液肥の原液とリキダス原液を混ぜた時にできるゲル状物質。使用に問題はないが使い勝手が悪そう。

このゲル状の物質は不溶性の「リン酸カルシウム」で、緩効性肥料成分として株元に与えることができますが、不溶性なので水に溶けず濃度調整や散布などがしにくくなってしまうのでどちらか一方を水で薄めてからもう一方を加えるなどした方が良いでしょう。

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メネデール

メネデール
メネデールは「植物活力素」であって肥料ではありません

肥料成分は含まれていませんが、二価鉄イオン(Fe²⁺)が有効成分として含まれていて、植物が不調の原因になる「鉄イオン等の重金属の元素不足」を補う効果があります。

植物が光合成をするのに必要な葉緑素を作る過程で鉄イオンを使うので、鉄イオンが不足するとクロロシス(白化現象)という症状が出てしまいます。

私がコーデックスの実生栽培を行ううえで、メネデールは頻繁に発芽前の種子を浸水させるときの水に数滴垂らして発芽促進剤の目的で使っています。

過去にメネデールを使った種子と使っていない種子で発芽率の比較をしたことがあるのですが、(サンプル数が少ないのであくまでも参考値ですが)メネデールを使った種子の方が発芽率が高いという結果が出ました。

必ずしも必要とは言い切れませんが、私は少しでも発芽率が上がるならと思って使っています。

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HB101

hb101
HB-101は、園芸をしている人が良く使う肥料というイメージが強いのですが、これも実は「天然植物活力液」という扱いで肥料ではありません

原料は「松、ヒノキ、スギ、オオバコ、米ぬか、魚粉、ゼオライト」とありますが、具体的な有効成分は何なのか不明なのが謎なところです。

しかし熱心な愛好家がいるのも事実で、使っている人は皆「HB-101は効く!」と口をそろえて仰いますよね。個人の体験談以外での公正な比較試験のデータのようなものも見当たりませんし、個人的に使った感想としてもどの程度効果があるのかの判断が難しい所。

試してみたい方は公式サイトから購入すると「送料・手数料が無料」かつ「返金保証」が受けられるのでお得です。

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マグァンプK

マグァンプ
マグァンプKは代表的な化成緩効性肥料の1つで、素人が起こしやすい肥料でのトラブルが起きにくく使い勝手のいい肥料です。

コーデックスに使う緩効性肥料に迷ったらマグァンプKでまず間違いありません。

ポイントは、肥料のあげ過ぎやタイミングを間違えることによる「肥料焼け」の心配がほとんどないこと、それと「無臭」で虫と寄せ付けないので室内でも使えるという点です。

植物が肥料に触れても肥料焼けを起こさないので、追肥の際に株元にパラパラとまくだけでも効果があります。

肥料成分は「窒素:リン酸:カリ:マグネシウム=6:40:6:15

元肥として植え替えや鉢上げの時に土に混ぜて使う時に使い勝手が良いので、まだ肥料を用意していない人はマグァンプKを準備すると良いでしょう。

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コーデックス栽培で使う「発根促進剤」

ルートン

ルートン
ルートンは、挿し木やカキ仔などの発根を促進させる植物ホルモン剤です。

粉末ですが水で練って使う事もでき、20gと少量に感じますがかなりの量の株の発根促進を行うことができるので、これ一つあれば通常の実生栽培では十分すぎるほどです。

ルートン
私は仔吹きを旺盛にするユーフォルビアのカキ仔の発根を促進させるために使うことが多いです。必ずしもなくてはいけない薬剤ではありませんが、使用した方が発根後の活着が良いので私はよく使います。

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