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ゲラルダンサス/Gerrardanthus

Gerrardanthus macrorhizus/ゲラルダンサス・マクロリザスの育て方【実生栽培記録】

ゲラルダンサス・マクロリザスの種子

ゲラルダンサス・マクロリザス(Gerrardanthus macrorhizus)は、和名「眠り布袋」と呼ばれるウリ科のコーデックスです。

私は一時期手当たり次第にウリ科のコーデックスの種子を購入して育てた時期があり、その時に無事発芽してくれたのがこの株です。

この品種に関する実生方法の情報は皆無と言っても良いくらいなので、私が実際に発芽させた環境や生育段階での用土などについてまとめたいと思います。

ゲラルダンサス・マクロリザスの種子の購入

ゲラルダンサス・マクロリザス

【種子の購入先】 Koehres, Germany
【種子の購入個数】11粒
【種子の購入時期】2019年3月

種子の購入はドイツのナーセリー「Koehres(ケーレス)」より。

10個1パックで5.8ユーロで販売されており、到着した袋には1つ多い11個の種子が入っていました。

日本国内ではあまり見かけない品種なので、既に実生栽培されたものを購入することが多いと思いますが、種子から育てたい場合は海外(Koehres)から輸入するのが確実でしょう。

以下のようにAmazonなどでも取り扱いがある場合もありますが、やや割高だと思います。

ゲラルダンサス・マクロリザスの種まき~発芽

ゲラルダンサス・マクロリザスの種子
※ゲラルダンサス・マクロリザスの種子は写真右下に写る茶色いプレステラ

【発芽率】 1/11(9%)
【発芽観測】播種から14日後
【用土】  硬質赤玉土:バーミキュライト=1:1
【播種】  3月上旬

発芽率は11粒中わずか1粒が発芽し、発芽率は1割を切りました。

この大惨敗の理由は「まったくもって実生の情報が無い」というのが(言い訳がましいですが)大きかったです。

基本的にはパキポディウムなどの発芽条件と全く同じにしたのですが、種子に覆土すべきなのか、周囲の殻のようなものは取り除いた方が良いのかなどがわからず、半数は覆土をし、残りは表土に載せるだけにしたり差をつけてみました。

結果、表土にのせただけの1つが発芽してくれたのですが、実際発芽したのが1つだけだったのでその方法があっていたのかは確証が持てません。(※他の実生栽培ブログでも表土にのせるだけで発芽していたので、方法はそれでいいと思いますが)

バーミキュライトを表土にして、腰水管理、ケースには蓋をしてある程度の湿度を保ちながら発芽を待ちましたが動きはなく、途中でカビが発生した種子が出てきてほぼ発芽をあきらめていたなかで忘れかけた頃に1つ発芽しました。

そのため写真撮影も忘れ、発芽直後の様子が記録に残っていないのが悔やまれます。

発芽率が低かった原因はいくつか考えられるのですが、「種子の鮮度」「発芽に必要な温度をキープできていなかった」の2つが大きいように感じます。

最終的に発芽した1つは、カビずに時間が経過し、室温が発芽に適した時期になるまで生き残っていたというのが一番の理由ではないでしょうかね。

実生3か月目

Gerrardanthus macrorhizus
播種直後の写真を撮り忘れてしまったためにいきなり大きくなった姿を見せるようですが、3か月もすれば成長の早いウリ科のコーデックスは一気にこのサイズまでなります。

Gerrardanthus macrorhizus
塊根部は円錐状に膨らんできていて、かなりしっかりとした固さを保っています。

用土は「硬質赤玉土日向土ゴールデン粒状培養土」をほぼ同量ずつMIXして水はけのよい土を作っています。

春から初秋まで育てていますが、栽培過程で塊根部がブヨブヨになったり凹んだりする様子もなかったので、水やりに関してはあまりデリケートな植物ではなさそうですね。

成長期の夏にはしっかり潅水するようにしていますが、発芽させるのに苦労したのと比べると栽培自体は簡単な植物といった印象。

実生5か月目:2度目の植え替え

植え替え
実生5か月が経過し、プレステラでは上部に伸びるツルが保持できなくなってきたので播種してから2度目の植え替えを行いました。

プレステラから引っこ抜いてみると、ゲラルダンサス・マクロリザスの根は細くて、塊根部のしっかりとしたふくらみからは想像できないほど弱々しいですね。

葉なども枯れている様子はないのでこれが一般的な状態なのでしょうが、根が細いという事は用土は粒が潰れず根がもぐりやすいものが良さそうです。

植え替え時の用土は、硬質赤玉土と日向土を同量ずつ混ぜて基本用土にして、鉢底石にゼオライトを使って水はけ重視で作りました。

ゲラルダンサス・マクロリザス
ちなみに栽培環境は35℃の真夏日に屋外で直射日光をガンガン当てても全く問題なかったので日差しには強そうです。

ただいつも参考にしているisla del pescadoさんでは

年間を通して明るく風通しのよう場所で管理します。ゲラルダンサス・マクロリザスは明るい場所を好みますが、葉も薄く、塊根も焼けやすいので強い日光は苦手です。

とありました。

我が家があるのは東北北部の真夏でも比較的涼しい地域なので、その影響もあったのかもしれませんが、我が家では遮光ゼロでひと夏を過ごしましたが塊根ヤケはおろか葉焼けも全くしなかったですね。

念のため遮光アリで日光をしっかり当ててあげると、順調に成長してくれると思います。

水も好むので、水はけのよい土で夏場は水多めで育てると大きく成長してくれるでしょう。

まとめ

ここではゲラルダンサス・マクロリザスを種から育てた実生栽培の経過と育て方のポイントをご紹介しました。

また成長の節目で更新していきます。

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