私はコーデックスの種まき用土を作る時には硬質赤玉土とバーミキュライトを半々にして、表土を1センチほどバーミキュライトにして播種をしています。
園芸をやっていれば「バーミキュライト」という用土(土壌改良資材)はよく使いますし珍しいものではないんですが、これから実生を始めようと思っている方にとってはわかりにくいのかなと思ったので、できるだけわかりやすく解説しようと思います。
※別サイト「おしえて!田舎センセイ!」でもバーミキュライトについて解説していますが、ここではより簡潔にコーデックス栽培に関連して解説します
バーミキュライトは「苦土蛭石」を高温で焼成したもの
バーミキュライトってそもそも何なの?という所から始めますと、苦土蛭石(くどひるいし)という鉱物を高温で焼いて膨張させたものです。
「苦度(くど)」というのはマグネシウムのことで、バーミキュライトの主成分は「酸化ケイ素」「酸化マグネシウム」「酸化アルミニウム」です。
バーミキュライトは何が良いの?
- 保水性・保肥性・排水性のバランスがいい
- 多孔質で通気性、保温性に優れ、根に酸素が行き渡りやすい
- 比重が通常の土の1/10程度と軽く、土壌の軽量化ができる
- 高温焼成してあるので無菌
- 酸性度(pH)は中性
- 水耕栽培に向いている
バーミキュライトの主な特徴は上記の通りですが、コーデックスの実生栽培を行う上でいずれの特徴も大きくメリットになる項目ばかりです。
私が種まき用土の表土にバーミキュライトを使っているのは、「無菌であること」と「保水性が高いこと」「水耕栽培(腰水管理)に向いていること」が主な理由です。
保水性が高く無菌であるというのは、種が無事発芽するためにとても大切な要素なので、多くの種まき用の培養土にバーミキュライトが含まれています。
私は根の潜り込みやすさから表土のほとんどをバーミキュライトにしていますが、その軽さ故にある程度の大きさになると株自体を保持できずに倒れてしまうので、そのくらいのタイミングで育苗用の用土に植え替えています。
アガベがこのくらいまで生長すると、バーミキュライトのみでは支えきれずバタバタ倒れ始めます。植え替えのタイミング。
ある程度大きくなった苗を植え替える時の土はこちら↓
まとめ
できるだけ簡単にバーミキュライトの特徴についてまとめてみました。
種まき用土だけでなく、育苗用の土にバーミキュライトを加えて保肥力を高めることもできますが、あまりバーミキュライトの割合が多いと逆に土が乾きにくくなることもあるので、加える場合は少量で良いと思います。
また、私が育苗用に使っている用土にはゴールデン粒状培養土を加えていますが、その中にもバーミキュライトが含まれているので、私はあえてバーミキュライトを追加することはしていません。
私がこれまでに色々試した発芽用の種まき用土に関しては、バーミキュライトを使うとかなり調子がいいのでおすすめをしていますが、もし他にもいい方法があればぜひ教えていただきたいです。
※バーミキュライトはホームセンターでまず間違いなく取り扱いがありますし、ネットで購入しても高いものではないので、これから発芽用土を準備しようとしている方にはおすすめです。