こんにちは、金成コーデックスです。
冬型のチレコドンには数多くの品種がありますが、中でも万物想(レティキュラーツス)と白象(ペアルソニー)は特に人気の品種です。
いずれも現地株は数が減ってきていて価格も高騰していますし、私自身は実生栽培主義なので種子を手に入れて種から育てています。
インスタグラムのフォロワーさん3000人到達のプレゼント企画に種子を出品したりもしているので、私自身がどのように種子から育てているかを簡単にまとめたいと思います。
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環境によって適した方法が違ったりもするので、参考程度にご覧ください。
Contents
チレコドンペアルソニー(tylecodon pearsonii)とチレコドンルテオスカマタ(tylecodon luteosquamata)は同じ品種?
育て方の前に「チレコドン ペアルソニー」を調べていると「チレコドン・ルテオスカマタ」という品種名が出てくると思います。
チレコドン・ルテオスカマタ(Tylecodon luteosquamata)は、ペアルソニーのシノニム(同種異名)です。「異名(いみょう)」という事なので、基本的には同じもので別の呼び名がある場合なんかに使われたりするわけですね。
ですので両者は同じと考えて差し支えありません。
Tylecodon pearsonii / チレコドン・ペアルソニーの育て方
1.ペアルソニーの種子
チレコドン・ペアルソニーの種子は「微細種子」でホコリのように細かな種子です。極小の種子の蒔き方が分からない方は下の記事もあわせてご覧いただけると良いかと思います。
別記事にも書きましたが、種子が小さいので「蒔きにくい」ということと「用土に気をつけないといけない」という2点が注意点として挙げられます。
2.ペアルソニーの播種用用土について
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私はペアルソニーの種子を以下の3つのパターンの用土で播種し分けてみました。
上記のInstagramは私が最初(2021年4月)にペアルソニーの種子をまいた時の2パターン(①&②)について書いていますが、3パターン目(2021年8月末)はまた別用土で試しています。
①ピートバン
②ピートモス、川砂、パーライト、園芸軽石細粒のミックス用土
③サボテン&多肉用培養土、もみがらくん炭、鹿沼土(細粒)
①のピートバンはビカクシダの胞子培養用に余ってたものを使って、水をすこし絞り気味にしたら発芽し始めたのでいい感じかなと思っていたら、2,3週間経過した時点で用土に藻が発生するようになってしまいました。発芽能力的にはOKですが、想定外に植え替えを迫られたので次は使いません。
②は私がドルステニアを育てるときに使っている配合の用土で、比較的保水性の高い栽培用用土です。発芽のスタートは良かったのですが、ピートモス主体だったためかべちゃっとした用土になって途中で溶けてしまう株が見受けられました。
③は①&②の失敗を活かして用意した用土です。
サボテンと多肉の培養土は、上のDMCブランドの室内用の肥料が入っていない綺麗なサボテン・多肉用培養土を使っています。
いずれも「軽石、珪藻土、バーミキュライト、ゼオライト」が配合されていて、粒が細かく揃っているのが気に入っています。
最近は他の品種の実生でも播種用土のベースに使っています。おすすめ。
この培養土でなくても全然大丈夫ですが、ポイントとしては
- 細かい種子が粒の大きい用土の隙間に落ち込まないように粒子のサイズは細粒くらいでそろえる
- 腰水管理をするので雑菌が繁殖しないように肥料成分が入っていない方が好ましい
- 保水性の高すぎるピートモスとかバーミキュライトが多すぎると溶けたり藻が生えたりしやすくなる
という点でしょう。
私が用意した③の播種用培養土MIXの画像です。
3.発芽環境
◆発芽環境:室内、LED下、蓋あり(少し隙間空けてのせるだけ)
◆発芽温度:20~27℃
◆発芽までの日数:2日
◆管理方法:腰水
発芽準備として、私はDAISOのザル付きタッパーに日向土の中粒を底石として敷いて、その上に前述した播種用の用土を敷き詰めています。
完全密封にしないで少し隙間を開ける感じで蓋をして、丸2日で発芽確認をしました。
4.播種から4か月で植え替え
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上の写真のペアルソニーは春に蒔いたものですが、本来休眠期である夏の時期も室内のLEDにて腰水栽培を継続(蓋なし)して、常にファンで送風をして蒸れないようにして育てました。
室内で急激に温度が上がったりするような環境でなければ、幼苗が夏を超すことは可能です。
まとめ
この栽培記事は植物の成長に変化がみられたら随時更新していきます。
より詳細な成長記録はInstagramの方をご覧ください。