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コーデックス&多肉

Dorstenia confusa/ドルステニア・コンフサの育て方【実生栽培記録】

ドルステニアコンフサの種

ドルステニアには120種類ほどあると言われていますが、亜種やらハイブリッド品種やら正式に品種登録されていないものなども含めるとかなりの数があると想像できます。

日本国内で流通している品種は精々10~20品種程度だと思いますが、海外のナーセリーをさがすと稀に聞いたこともないような品種を見つけることがあります。

ドルステニア
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これが結構面白いのですが、本記事でご紹介する「ドルステニア・コンフサ(Dorstenia confusa)」もその一つ。

ドイツのナーセリー「Koehres」で売られているのを見つけたのですがネット上に情報がほとんどなく、英語で検索してようやくわかったのが「キューバに自生するドルステニアであること」と「Dorstenia erythrandaのシノニムであること」の2つ。

ほとんど情報がないなら実際に育ててみればいいじゃん!という事で、ワクワクしながら注文し到着するのを待ちました。

本記事ではそんなほとんど情報が無い品種「ドルステニア・コンフサ」について、実際に栽培した経過とともにどんな品種か探っていきたいと思います。

ドルステニア・コンフサ(Dorstenia confusa)の種子の購入

dorstenia confusa

【種子の購入先】 Koehres(Germany)
【種子の購入個数】10粒 × 3セット
【種子の購入時期】2019年11月

種子の購入はKoehresです。

ドルステニアは品種によっては発芽させるのが難しい物などもあるので、念のため3セット(計30粒)購入。

購入時期が時期なので、温室管理で発芽~冬越しを行います。

ドルステニア 種まき用土
ドルステニアの種まき用土は、当サイトでご紹介している用土&分量で自分でMIXしたものを使ってます。

ドルステニアの土
ドルステニアの種まき用の土の作り方|播種~幼苗期本記事ではタイのナーセリーが紹介していた「ドルステニアの種まき用の土の作り方」について、実際に土壌改良資材を用いて培養土を作る工程をご紹介します。これからドルステニアの種まき用土を作ろうと考えている方は是非参考にしてみてください!...

ドルステニア・コンフサの栽培記録

播種5日目で発芽

dorstenia confusa

【発芽率】 25/30(83%)
【発芽観測】播種から5日後
【用土】  ピートモス:日向土:パーライト:川砂=6:2:1:1
【播種】  11月上旬

発芽環境に関してはどの状態が最適かわからなかったので、以下の3パターンで様子をみました。(※用土はいずれも同じですが栽培環境が若干違います)

  1. 温室内上段(27℃~28℃)+腰水なし
  2. 温室内中段(25℃~26℃)+腰水なし
  3. 温室内中段(25℃~26℃)+腰水あり

この中で一番最初に発芽をしたのが、①の腰水なしで一番暖かい場所に置いていた鉢でした。

②と③が一粒も発芽していないうちに①は7粒発芽したので、環境的には「比較的高温であること」が発芽条件として大事なようです。

その後③の腰水ありの鉢が発芽を始めましたが、明らかに①の環境の方が発芽し易そうだったので、結果が分かってからは全て①の環境に合わせて発芽管理を行いました。

発芽管理 ドルステニア
湿度を保てていれば腰水は不要そうだったので、表土が乾き次第給水をして上部をラップで軽く覆いました。

最終的には8割以上の発芽成功率で、発芽させること自体はさほど難しくない印象です。

本葉に白斑があるタイプ【播種後2週間】

コンフサ
種をまいてから2週間ほど経過し本葉を展開するようになってきたんですが、Dorstenia confusaは葉の縁に白斑があるタイプのようで、中には葉自体が真っ白なものもありました。

温室内栽培のせいでこのような色になっているのか、この品種自体がそもそもこういう葉なのかは不明ですが、結構面白い特徴が出ています。

腰水管理は本葉を展開し始めてからは止めて、普通に他の植物と同じペースで水やりをしています。

途中で水分不足で枯れる株が出てきた【播種後2か月】

ドルステニアコンフサ
写真の株は順調に育っているものですが、発芽した株の半分くらいは自分が新年の帰省中に水分不足で枯れてしまっていました。

温室管理で5日間隔で水やりを予定していたのですが、それでは足りなかったのか残念な結果に。

芋系のドルステニアに比べて、貯水機能が少ないのか水切れに弱いようです。

順調に育ってるものは本葉も大きくなり、白斑がかすれて入っているのもカッコいいです。

播種から3か月で花を咲かせた

ドルステニアコンフサ
播種から3か月が経過し、大きい本葉は三又に分かれた桑の葉の様な形状で、葉の表面には細かい毛がびっしりと生えています。

葉自体はとても薄く、触るとカサカサ音がするくらいで水やり翌日でも水分は少ない印象。

ドルステニアコンフサ
よくよく見ると中央部分に2~3個花を咲かせていました。

ドルステニアコンフサの花
葉と同系色で形状も目立たないので全然気づきませんでした。

The・草ドルスといった形状の花ですね。フォエチダの様な星形に見える突起はありません。

花芽をつけるまで3か月、きっと沢山種をつけて飛ばしまくるんでしょうね。もし日本の気候にも耐えられるようなら爆発的に増えて、雑草扱いされるのが想像できる生育スピードと発芽率です。

草ドルスでも塊根部分が少し膨らむ種類もあるので、今後どのようになっていくかもう少し経過を見ていきたいと思います。

まとめ

Koehresで見つけた謎のドルステニア「Dorstenia confusa」は、よくある草ドルスの一種で、葉に白斑模様が入るタイプの品種でした。

育て方に関しては、他のドルステニアに比べて水切れに弱い印象なので、用土の保水性をもう少し上げるために、当サイトでご紹介している用土にバーミキュライトや多肉植物用の培養土などを加えてもいいかもしれません。