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コーデックスの栽培知識

ドルステニアの種まき用の土の作り方|播種~幼苗期

ドルステニアの土

こんにちは、金成コーデックスです。

私はパキポディウム、アガベ、ユーフォルビアなど各種コーデックスを栽培していますが、中でもとりわけハマっているのが「ドルステニア(Dorstenia)」というクワ科のコーデックスです。

以前ドルステニアsp.とフォエチダの種子を購入してまいたことがあったんですが、20粒中2粒発芽と大惨敗したことがありまして、ドルステニアの実生は苦手意識がありました。

これまではパキポディウムなどと同じような用土で栽培していたのですが、詳しい栽培情報があまり見つからなかったので、海外のサイトやドルステニア専門のナーセリーも含めて調べていたところ、私が思っていたのとはかなり違う用土の配合で栽培していることがわかりました。

現在は親株からのこぼれだねでフォエチダなんかは発芽しまくっていますが、しっかりと用土を準備して播種したい方のために、本記事で海外のドルステニアを数多く扱ってるナーセリーが使っている用土の配合についてまとめたいと思います。

タイのLittle One Plant Nurseryの栽培方法


私が参考にしているのはタイの「Little One Plant Nursery」のYouTube動画です。

このナーセリーの情報にたどり着いたのは、私が海外通販サイトebayでドルステニア・ホルウッディを購入したのがこのナーセリーで、メインサイトに他の品種も販売していないか見に行った時に見つけました。

ドルステニアの栽培方法をYouTubeで配信しているのはなぜかタイのナーセリーさんや個人栽培家さんが多いのですが、タイではドルステニアが人気なのかもしれませんね。

このチャンネルでも言語は当然タイ語、字幕で英語が選べるので私は英語で見ていますが、翻訳が不自然でも構わなければ自動翻訳で日本語を選択できます。

今回私がご紹介するのは、主に上の動画で紹介されている内容を自分で実践したものになります。

ドルステニアの種まき用土は「ピートモス・ココピート・砂・軽石」がベース

ドルステニアの土
先ほど紹介した動画内でも出てきますが、種まき用土や幼苗を育てる時の基本になる土の配合は下記の通り。

Peat : Coco Peat : sand : pumice = 4:4:1:1

Peat(ピートモス)」や「sand(砂)」はホームセンターですぐ手に入れることができますが、「Coco Peat(ココヤシファイバー)」と「pumice(園芸軽石)」は日本ではすぐには手に入れにくいのでネット購入が便利です。

Pumice(軽石)については、私はコーデックスの栽培用土としてよく「日向土」を使っているので、このドルステニアの用土でも同じものを使いました。

動画で言及していたパミスのサイズは「#0」と書かれていたので、日向土の中でも一番小さいサイズのこの商品が良いでしょう。

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ココピートに関しては、ネットで探しても大容量で高価な物ばかりなので、ちょっとした植え替えや種まき用土用においそれと購入しにくいですが、ココピートが入手しにくい場合はパーライトでも代用できるようなので好きな方を選びましょう。

私が探した中では容量が少なめで安価なココピートは下の商品でした。(※他にもあるかもしれないので是非ご自身でも探してみてくださいね)

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ただし、ココピートではなくパーライトを選ぶ場合は、

Peat : Perlite : sand : pumice = 6:2:1:1

のように比率が変わるので注意しましょうね。

実際にドルステニアの種まき用土を作ってみた

ドルステニアの種まき用土
ココピートをパーライトで代用してドルステニアの種まき用土を作ります。

パキポやアガベを育てることの多い私は、日向土以外の用土はほぼ使わないのでホームセンターに購入しに行きました。川砂とか初めて買ったよ!!

ただ用土を混ぜるだけではつまらないので、各資材の特徴に軽く触れながら進行していきます。ここでの知識は園芸というよりは、農業で土壌改良資材として使った経験からの情報で、姉妹サイトである「おしえて!田舎センセイ!」で詳しく述べてる内容でもあります。(※興味ある方はそっちも探してみてくださいね!)

ピートモスを投入

ピートモス
一番最初に最も量の多い「ピートモス」を投入します。

ピートモスは、主原料が「ミズゴケ」であることが多いですが、場合によってはヨシスゲヤナギなどが含まれていることもあります。

これらの植物が池や沼の底に堆積して腐食し、泥炭化した物を乾燥させ砕いたものがピートモスとして売られています。

産地によって品質が違いますが、カナダ産のピートモスが高品質で有名です。

ピートモス

ピートモス自体は無調整の場合は「酸性」を示すので、私が農業をやる場合には基本用土にすることはほぼ無く、土壌改良資材として他のメイン用土に混ぜ込む形で使うことがほとんどです。(ブルーベリーなど酸性土壌を好む場合などによく使います)

こうやってドルステニアの種まき基本用土にピートモスを使うとする情報が多いのですが、酸性土壌を好むのでしょうかね?

ピートモス
ピートモス準備完了!

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パーライトを投入

パーライト
パーライトは火山岩や珪藻土、真珠岩などの原料を高温で加熱膨張させてできる発泡体です。

酸性度は「中性」。

化学的に安定した性質を持つので工業分野などでも使われることが多いのですが、園芸では特に多孔質である性質を利用した「土の軽量化」「通気性UP」「保水性・排水性UP」の目的で使われることが多いですね。

パーライト
パーライトを投入!

細かく分けると「黒曜石パーライト」と「真珠岩パーライト」の2つに分けられ、若干性質も違うのですが、ここではそこまでこだわらなくていいと思うのでホームセンターで見つけた手ごろな物を購入しておきましょう。

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川砂を投入

川砂
川砂に関しては正直初めて用土として使ったのであまり細かいことはわかりません(スミマセン・・・)

ただ排水性を高めるために、かつてはサボテン栽培でのメイン用土に川砂を使う事があった(今でもいらっしゃると思いますが)という情報をよく見かけます。

ドルステニアの用土として海外含め色々なサイトを調べましたが、種まき用土としてはピートモスと砂は必ず入っていたので、必要な資材の1つであることは間違いなさそうです。

川砂
川砂は少量であれば安価なのでホームセンターやネットで購入するようにしましょう!間違ってもその辺の川に行って砂をとってきたりしないようにしてくださいね!色んな菌や虫が入りこむので絶対にやめましょう。

川砂
川砂も投入!

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日向土(園芸軽石)を投入

日向土
最後にパミス(Pumice)として園芸軽石のひとつ「日向土」も投入しました。

日本で購入できる軽石はいくつかありますが、最も使いやすくて私が愛用しているのが日向土(通称:ボラ土)です。

粒の大きさによって数種類の商品バリエーションがあるので、園芸で株の生育状態や品種によって粒の大きさを変えやすいのが特徴です。

使用目的としては「排水性UP」「通気性UP」ですね。

パキポディウムやアガベなどの用土を用意する時は、私はこの日向土と赤玉土をメイン用土にしているのでめちゃくちゃ沢山使います。

用土を混ぜて完成!!!

ドルステニアの土
後は混ぜるだけでOKで、実際に混ぜ合わせてみるとピートモスが6割なのでフカフカの軽い用土が出来上がりました。

播種時や幼苗期に施肥することも少ないですが、基本的にドルステニアは肥料はほぼ使わなくていいようで、もしどうしても加えたければこの混ぜ合わせた用土にマグァンプKなどの緩効性肥料をひとつまみ加えるといいと思います。

最後にひと工夫!パミスを振りかける

ドルステニアの土
上の写真はまだ小さいホルウッディを植え替えた時のものですが、混ぜわせた用土の上に種をまいた後に、軽く平たんにパミス(軽石)を振りかけておいた方が良いようです。

理由としては、おそらく表土で発芽した種子の根が土の中に上手く潜り込まずに倒れてしまうのを防ぐために、軽石をちりばめることで発芽したての芽が倒れないようにするのだと思います。

この最後の仕上げも冒頭の動画をみたらよくわかると思いますので、是非そちらも見てみてくださいね。

まとめ

今回はドルステニアの種まき用土~幼苗の植え替え用土として、タイのナーセリーが紹介していた土の作り方を実践してお伝えしました。

本当は動画の通りココピートを使ってやりたかったのですが、正直ドルステニア栽培以外であまり使いそうになかったので、手に入れやすく安価なパーライトで代用しました。

タイのナーセリーの方法を忠実に再現したい場合は、ココピートを見つけて使ってみてください。

またこれまでに色々調べた結果、ドルステニアを栽培している海外ナーセリーの多くで今回の土の配合と同じようなものを使っていました。

稀に「腐葉土」をピートモスに加えて使っているところもありましたが、腐葉土も酸性の資材なので、極端に土が酸性に偏ってもドルステニアが問題なく発芽する(もしくはやや酸性を好む?)のかもしれません。

基本的に水切れを嫌うドルステニアには、保水性の高いピートモスやココピートがメイン用土になるのも頷けますし、川砂を使う所なんかも面白さを感じました。

必ずしもこれが正解というわけではないと思いますが、もしドルステニアの種まき用の土の作り方で悩んだ時は参考にしてみてください。

<ドルステニアの植え替え用用土の作り方はこちら>

ドルステニアの植え替え用土
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