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オトンナ/Othonna

Othonna hallii/オトンナ・ハリーの発芽方法について

Othonna hallii 種子

こんにちは、金成コーデックスです。

最近では流通量が増えてきましたが、未だにオトンナの中でも最希少品種の部類に含まれるであろう「Othonna hallii/オトンナハリー」の発芽方法について。

個人的にはOthonna Lepidocaulisに若干似てるところがあるなと感じているのですが(※花芽の数が多く種子が採れやすいが、発芽させるのが難しい)、どうしても増やしたくて数年かけて親株を何度も腐らせたりしながら散財しつつ挑戦していくうえでようやく発芽のコツがわかってきました。

採取できた種子については少しずつ販売もしていけたらと思うので、これからOthonna halliiの実生栽培に挑戦しようと思っている方に向けて(我が家の環境での実例ですが)、少しでも参考になればと思いますので情報をまとめていこうと思います。

Othonna halliiの種子の発芽について

発芽難易度が高い理由

オトンナハリーの発芽について難易度が高いなと思うのは、複数のオトンナで有効な「冷蔵庫を用いた低温湿潤条件での発芽管理の成績が良くない」点です。

とあるナーサリーの方も「Othonna halliiはこぼれ種だと発芽するけど、ちゃんと蒔いてもうまくいかないことが多い」と言っていました。個人的にもオトンナレピドカウリスも同じような印象でした(現在は発芽のコツがある程度つかめました)

一般的な家庭用冷蔵庫は温度が5度前後に固定されていて、特定の低温がトリガーになるような品種の場合は冷蔵庫での湿潤管理で発芽のスイッチが入りますが、レピドカウリスやハリーは冷蔵庫内ではほとんど発芽しないため「特定の温度帯の気温変化」が発芽に必要な可能性があります。

Othonna halliiの種子を発芽させるために必要なポイント

まず、ここに書くことは私の栽培環境での条件なので、万人に共通するわけではないことをご理解ください。

そのうえで、我が家で発芽したOthonna halliiの発芽成功時の状況は以下のようなものでした。

①Othonna halliiの種子を採取してすぐに播種(2022年12月に冷蔵庫に入れて低温湿潤管理)したが、1か月たっても発芽はゼロだった。その後、種子を取り出し普通にポットの上にダメ元で播種(2023年1月)。春になっても発芽はゼロのまま。

②播種した鉢を夏場40度を超えるハウス内に放置して忘れていたが、11月になって急に発芽が始まった。

③最終的にはほぼ100%に近い種子が発芽。現在(2024年1月)になっても発芽が続いている

上記のように、なんと10か月後にほぼ100%の発芽、、、という結果になりました。

※2023年1月に播種したポット。撮影したのは2024年1月9日。発芽したての芽が3つ確認できる。

種子の状態は見た目で問題ないことがわかっていましたので、これは種子自体が「休眠状態にあった(のが解除されていなかった)」のが問題だったことがわかりました。

メセンや冬型の植物の種子によくある、休眠解除が難しい問題、、つまりは発芽スイッチを入れるポイントがわかりにくい問題なので、種子の鮮度や状態に問題があるわけではないのですよね。

2023年から2024年にかけての経験で、Othonna halliiに関しては以下のように感じています。

  • 2023年11月にハリーの発芽が約1年越しで起きた時期の我が家のエリアの気温は、急に冷え込みが強くなって一足早く冬がやっていたかのように感じられる日が数日あった(日中の最高気温は15℃以上あるのに、最低気温が2~4℃まで下がった日が4~5日続いた)その時にO.halliiの発芽が始まったのを観測。
  • 上記の経験より、O.halliiの種子の休眠解除には「一定の気温帯の温度変化が必要」である。
  • 夏場の高温期を経過したことも含めて考えると、暖かい気温から冷え込みが強くなる11月~12月に発芽しやすい可能性。春先の2~3月の寒い気温から暖かさが戻る春の気候でも発芽するかもしれないが、私の経験上は1月に播種した後の2,3月の気候では発芽が始まらなかったので、暖かい→寒いの気温変化がスイッチになるのでは
  • 種子の採り蒔き(採取後すぐに蒔く)よりも、半年ほど冷蔵庫で保管して、秋に蒔く方が発芽しやすいかも
  • 播種後すぐに発芽しなくても、1年以上経過してから発芽することが確認されたので、鉢は処分せずに長い目で発芽を待つほうがいい

といった感じです。

Othonnaの発芽に関しては、低温湿潤管理のほうほうをおしえてくださった「たわし集めさん」とXで以下のようなコメントのやり取りをさせていただきました。

Othonnaの種子休眠の問題は、すべての人に共通かつ確実な発芽方法を提示しにくいというのが難しいところです。種子自体に問題がない場合は、単純に発芽スイッチが入るポイントにくるまで、辛抱強く管理する以外にないのかもしれません。

また、上記のやり取りの後にもコメントいただいたのですが、Othonna halliiの種子が播種後すぐに発芽したという方もいらっしゃるようなので、本当に状況に寄りけりで何とも言えないのですが。

まとめ

Othonna halliiは、やや発芽まで時間がかかることを覚悟しつつ、温度変化がある屋外での発芽管理が良さそうです。

私の環境では、ビニールハウス内で1月に播種した種子が約11か月ほど経過したその年の11月中頃にほぼすべての種子が発芽を始めたので、同程度の発芽期間を覚悟しつつ播種をするとよいと思います。

蒔いてすぐ発芽しなくても鉢は捨てず、日陰になるところにおいて夏も管理し、また秋ごろになったら用土を湿らせて発芽を待つといいかもしれません。

ちなみにですが、2022年に採取した種子を1年冷蔵庫で保管後、2023年12月に播種したのが下の画像です。

6粒ありますが、このまま春に発芽するのか、また11月ごろの今年の秋に発芽するかは様子を見ていこうと思います。他の種子が1年越しで続々と発芽する中、同じ気温帯の変化の中でも発芽しないのであれば、もしかしたら夏の暑い時期を土の中で経験するというのが必要だったりするのかもしれません。

播種後に状態が悪い(発芽能力のない種子)はカビが生えて1つ落ちましたが、それ以外の6粒は播種後1か月強経過した今でもいい状態でいるので、時間がたっても発芽はしてくれると思います。

Othonna halliiの流通量があまり増えず、希少品種として取引される理由が少しわかりました。

当方でも種子を販売いたしますが、是非長い目で発芽管理をしてみてください。