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ビニールハウス・温室建設

ビニールハウスの冬支度|内張用のプチプチ「エコポカプチ」の設置方法と保温効果について

エコポカプチ

こんにちは、金成コーデックスです。

東北北部の宮城県栗原市で趣味の園芸ハウスを建設しましたが、冬の植物の管理のことを考えるとハウスの防寒対策が必須。

10月も半ばに差し掛かってきたタイミングで注文していた内張用ビニール「エコポカプチ」が届いたので設置することにしました。

本記事では内張用ビニールの設置の経過とエコポカプチの保温効果についてまとめます。

保温用の内張ビニール「エコポカプチ」

内張用のビニールの選び方・おすすめ

内張 プチプチ
今回私が内張用ビニールとして購入したのがこちらのエコポカプチです。

内張用の保温ビニールをこのエコポカプチにしたのは、園芸の大先輩でSNSでいつも相談に乗ってもらっている方に「内張用のビニールはなにがオススメですか?」と聞いたら以下のように返ってきたのが決め手でした。

農ポリ、農ビ :保温性低、透過性高、結露多、安価
有孔ポリ   :保温性低、透過性高、結露少、安価
不織布    :保温性中、透過性低、結露無、やや高価
エコポカプチ :保温性高、透過性中、結露少、高価

値段を見るまで「どの程度高価なのだろう」と思っていましたが、ネットで確認するとそこまででもなかったので即決。

内張内で暖太郎をつけることによって外気との寒暖差が生まれて結露が発生するのは目に見えているし(内張設置前の段階でも夜間4~5度にまで冷え込んだ秋の数日でもすでに結露でハウス内がびしょびしょになったので)、結露が少なく保温性が高いのも決め手でした。

暖太郎はこれ↓

暖太郎
ビニールハウス内の防寒・霜対策に「暖太郎」を設置|使い方・温度変化・燃費園芸用・ビニールハウス内の暖房機器「暖太郎」についての使用レビューです。基本的には空気を対流させて霜対策に使う暖太郎が、どの程度保温暖房効果があるのか調べてみました。...

内張内でも植物の成長を阻害しすぎることがないように透過性も求めていましたが、何より真冬の氷点下をどの程度乗り切ってくれるのかが最重要だったので、保温性の高さを考えても他の選択肢はありませんでした。

エコポカプチの保温効果の詳細

日陰抑制:光がフィルムを通過するときにプチプチが光を拡散させるのでハウス内部に日陰ができにくい

高い断熱性能&燃費コスト約40%削減:断熱性能は農業用フィルムに比べて1.7倍の効果があり、通常のプチプチに比べてハウス内を一定温度に保つために必要となる燃費コストの40%減である

耐候材が添加されている:耐候材が入っているので製品寿命が長い

エコポカプチの設置

エコポカプチ
エコポカプチは基本ハウス内の補強パイプで入れているタイバーなどにパッカーで付けることにしました。

本来は内張用のパイプを通すべきなんでしょうが、そこまで予算も潤沢にあるわけではなくあくまで趣味の園芸ハウスということでできるだけ隙間ができないように工夫して設置してみることにします。

内張内部で霜対策として置く暖太郎という暖房器具が、約10坪の効果範囲ということで30坪ある私のビニールハウスの上部1/3スペースを内張で囲うスペースとすることにしました。

我が家のビニールハウスは斜面建設であるため、ハウスの上側に暖かい空気がたまりやすく、うまくその構造も利用して暖かい空気がハウス内にたまるようにしたいと思っています。

1.天井部分にエコポカプチを設置する

エコポカプチ
エコポカプチを補強用タイバーの上に通してパッカーで固定する。

途中タイバーの支柱部分にシートがかさなるので、切り込みを入れて端をビニール補修テープで補強した後に穴をあけて紐で結び付けてます。

エコポカプチ

2.サイド部分にもエコポカプチを張る

サイド部分への展張はどのようにするか迷ったのですが、バインダークリップを使ってつなぎ合わせる方法をとることにしました。

欠点は、金具部分が結露によってサビてしまう可能性があること、挟む力があまり強くないので数を必要とすること。

いい点は、安価に済みますし、骨組みがないところでも留められるところ。

裾の部分は結露がたまりやすいのでカビが生えたりサビたりするようなものではなく、レンガブロックなどで重しをしたりしてとめています。

エコポカプチの効果|実際に使用した感想

ビニールハウス 内張

エコポカプチをビニールハウス内に内張として利用し、併用する「暖太郎」の効果を高めるために30坪ビニールハウスのうちの1/3にあたる10坪スペースをエコポカプチで区切りました。

保温効果については前述の暖太郎の記事内でもご紹介していますが、外気がー4.6℃にまで冷え込んだ日でもエコポカプチの内張り内は1.1℃までしか下がらずかなりの保温効果を実感しました。

内張内部温度
外気が-4.6度にまで下がった日の内張り内のグラフ。

日中の日が出ている時では12月にもかかわらず30度近くまで上がることもあり、閉鎖された空間を作れば相当暖かいですし、暖気も逃げにくいのが分かりました。

境目をダブルクリップで挟んでいるのですが、外から吹き込んだ風で引っ張られてもさほど破れたりするところはなく、引っ張りに対する強度も一般的なプチプチよりも強いようです。

想定していたよりも「結露」ができやすかったのが悩みの種ですが、ハウスの外装に使っている農業用ビニールに比べると幾分か結露は少ないようにも思います。

下の画像はハウスの天井からたれた結露が内張上部に溜まってしまっている様子です。

内張上部の結露
エコポカプチの内側にも結露が付いていますが、農ビからたれた結露の水が溜まってしまっているのもわかりますね

当記事内でご紹介した内張の展張方法は自己流なので、こういった反省点が出てくることも想定済み。次回以降は結露に悩まされないように工夫していきたいと思います。

春先の注意点について

これはエコポカプチには限りませんが、3月上旬になるとハウス内温度をコントロールするのが難しくなってくることに気が付きました。

最高御気温が10℃を超えるようになると、日中のハウス内温度は容易に30℃を越してくるので、ハウスサイドの開閉が必要になってきます。その際に内張の展張方法によっては入り込んだ風をもろに受け止める形となり、風の勢いで内張が外れたり破れたりする可能性がありました。

私の住む東北では3月下旬までに何度も「寒の戻り」があり、最高気温が15℃を超えるのに最低気温は-5℃なんてこともあったため、なかなか内張を外すことができず日中の高温と、早朝の冷え込みの両穂に対策する必要があったのが難しかったです。

エコポカプチに限らず、内張の展張方法はある程度風を受け流せるように工夫したり、臨機応変につけたり外せたりする形だと良かったのだろうなと思います。

まとめ

本記事では内張用資材において「エコポカプチ」の保温効果や展張方法についてまとめました。

価格帯と効果を考えると特別高価な資材だとは思いませんし、これだけの保温効果があれば燃費の節約にもなりますし冷害を受ける植物も少なくて済みそうです。

内張用の資材を探している方で、保温効果を重視したい方にはすごくオススメです!