こんにちは、金成コーデックスです!
整地作業が終わり、いよいよハウスの骨組みを建てる作業の段階に来ました。
前回までの記事はこちら↓
・素人園芸家のビニールハウス建設記録|温室DIYの準備・見積もり・助成金の話【vol.1】
・傾斜地ビニールハウス建設の方法と準備|レベルの測定と整地の方法【vol.2】
・ビニールハウスの価格について|自作する際の制作費用と各部材の値段【vol.3】
直接作業内容につながるのはvol.2の整地についての記事ですが、今回の記事はvol.2のその後の作業になります。
※当記事は素人がDIYでビニールハウスを建てる経過を記録したものですので、内容にミスや手順の間違いなどがあると思います。そんな失敗も含めて参考程度にご覧ください。
Contents
整地後の下準備|アーチパイプを立てる前にやっておくべきこと
整地が終わるとアーチパイプを等間隔に建てる作業が始まりますが、その前にやっておくべき下準備があります。
①アーチパイプの所定の位置に印をつける
②直管パイプにも印をつける
③高さの基準となる水糸を張る
④オーガなどで等間隔に地面に穴をあけておく
アーチ&直管パイプの所定の位置に印をつける|印の間隔について
実は①と②に関しては最初から印がついて販売されているパイプもあり、私が使ったパイプもすでに等間隔に印がつけられているものだったので①、②の作業は省きました。
①のアーチパイプに関しては、先端から60cm刻みで印が付いており、②の直管パイプは45cm刻みでした。
アーチパイプを立てる間隔が大体45cmなので、直管パイプの印が45cm刻みなのはおそらくどこでも同じなのかなと思いますが、アーチパイプの印の位置はハウスのサイズ感などによってもつける位置が変わってくると思います(※このアーチパイプの印の位置に関する情報がバラバラなのが自分が戸惑った点でした)
我が家のケースはアーチパイプの印が60cm刻みなのはとても使いやすかったです。
高さの基準となる水糸を張る
アーチパイプは最低30cmから40cmは地面に埋め込んだほうがいいと教えられたので、我が家では40cm埋め込むことにしました。
するとアーチパイプの印が端から60cm間隔で書かれているので、地面に40cm埋め込むとなると最初の印が地面から20cmの高さになるように埋め込めばいいことになります。
そこでパイプを立てる予定の位置に、地面からの高さ20㎝のところに水糸を張りアーチパイプの埋め込む深さの基準を作りました。
特に我が家の建設予定地は斜面なので、この水糸は水平ではなく地面と平行になるように張っています。
アーチパイプをさし込んだ時、水糸と印の位置がしっかりあっていればいずれも40cm埋まっていることになり、アーチパイプを組んだ時に全体の高さなどがそろいます。
ですので、この基準となる水糸をしっかりピンと張ることが大切!
私はナイロンの水糸を使ったのですが、途中で切れたりゆるんだりしやすかったので次に基準出しで水糸を使うときは下のようなゴム製の水糸を使う予定です!
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あと、注意点としては水糸を張るときに結ぶ杭をしっかりとしたものにしないと、ピンと張るときに杭が傾いてしまって正確な基準を出せなくなってしまうので注意しましょう。
オーガやアースドリルなどであらかじめ穴をあけておく
私が何よりもつらかった作業が「地面への穴あけ」です。
我が家の土地は超粘土質でスコップなどでは表土10cmも削れないような場所なので、約80か所も穴をあけるのは文明の利器なしでは不可能でした。
我が家のハウスは3間×10間(5.4m×18m)で、前述のとおり直管パイプの印の間隔が45cmなので、
45cm × 40本 =18m
となり、妻面のパイプも合わせるともう一組必要になるので、一つのサイドで41個の穴が必要になります。
基準となる水糸を張った下に、直管パイプをにつなぎ合わせておいておけば、穴を掘るべき45cmの間隔に印が付いているのでそこを目印に穴を掘っていきます。
私はこの作業で、粘土質の土壌からドリルを引っこ抜くのに力を使い手のひらの皮が剥けまして負傷いたしました。
アーチパイプを立てていく
穴を掘ったらアーチパイプを刺していき、刺しこんだ時に印の位置が水糸と合うように調整します。
両サイドともにすべてアーチパイプを差し込んだら、一度肩の高さに水糸を張ってちゃんと高さがそろっているか確認したのちに天井部分を繋いでいきます。
脚立を使えば天井部分へは何とか届きますが、1~2つ繋いでは移動して繋いでいくのでそこそこ時間がかかります。
「峰ジョイント」という部品で、パイプ径に合ったものを使いましょう。
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アーチパイプの天井部分に直管パイプを繋ぐ
アーチパイプを峰ジョイントで繋いだら、直管パイプをアーチの谷部分に繋いでいきます。
妻面のアーチパイプとぶつかる直管パイプの両端には、ワイヤーTワンという部品を使います。
我が家のパイプはすべて22mmなのですが、アーチパイプの部分は峰ジョイント分の厚さも加わっているので22mm×25mmを使いました(※部品の間違いがあって当初22×22を使ってしまったのですが特に問題なく接続できました)
それ以外の直管パイプとアーチパイプとの交差部分には、フックバンドを使いました。
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中央部分に背骨が入るようになり、全体的な歪みも補正されるのでかなりこれだけでまともに見えるようになりました。
ただ、この作業は後述する側面部分のパイプを固定する作業にも言えるのですが、長い直管パイプを持ち上げながら固定する必要があるので、2人での作業ではどうしても力を使って疲れてしまいます。
下で補助をする人が、「さすまた」のようなY字の竿上げ棒のようなものでパイプを持ち上げると作業が楽になります。
私は庭木の垂れ下がった枝を支えるY字の補助棒を使って作業をしましたが、これがなかったらちょっと2人でこの作業をするのは厳しかっただろうなと思います。
側面(肩部分)に直管パイプを通す
天井部分の次はサイド部分に直管パイプを通します。
妻面部分との接合部分は天井部分と同じようにワイヤーTワンを使いますが、こちらは峰ジョイントのような厚みはないので22mm×22mmのものを使っています。
それ以外のアーチパイプとの接続は、斜面に建設しなくてはいけないので「ユニクロス」という角度調節が可能な部品を使いました。
くさびを打ち込むことで固定する金具ですが、部品の一つのサイドが可動式になっていて角度をつけながら固定できます。我が家の土地は斜度7度ほどあるのですが問題なく使えています。
そしてこの作業でもY字の棒を使いました。もしかしたら天井部分の直管パイプを固定するときよりもサイド部分の直管を固定する作業の時のほうが重宝したかもしれません。
これで天井部分とサイドの固定が完了し、ある程度の骨組みが出来上がりました。
まとめ
ひとまず骨組みが(まだ途中ですが)ある程度でき上るとそれなりにハウスっぽくなってきますね。
個人的には一番きついであろうアースオーガでの穴掘り作業が終わった段階で、大満足していたんですが、妻と二人がかりでの作業ではここに来るまででもかなりの時間を要しました。
体力勝負の作業が続く工程ですが、いくつかの道具を使うことによって乗り切りました。
3人いればベターですね。