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ビニールハウス・温室建設

素人園芸家のビニールハウス建設記録|温室DIYの準備・見積もり・助成金の話【vol.1】

ビニールハウス

こんにちは、金成コーデックスです。

趣味がこうじて増えに増えた植物たちの置き場に困るようになり、自宅敷地内にビニールハウスを建てることを決意しました。

当ブログ内の「ビニールハウス・温室建設」のカテゴリー内で、一連の経過をご覧いただけるようにいたしますが、あくまで素人仕事なので参考程度に見てくださいね。また専門家さんや諸先輩方のご指導やご助言もありがたいですが、下手を承知でトライしていますので暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。

まず、本記事ではビニールハウス建設に至る経緯と準備段階のお話です。

金成コーデックスのビニールハウス建設に至る経緯

・実生がメインなので種をまく➡苗が増える➡鉢上げ➡置き場所に悩む毎日
・「土地はあるからハウス建てたきゃ建てていい」と義両親*の許可有り
・SNSのハウス持ちフォロワーさんが羨ましく、指をくわえうらやむ毎日
・ここは腹を決めて「ハウス建てちゃおうぜ」と妻に相談➡あっさり許可
・一気に気持ちが軽くなり、種を買いあさる毎日
・もうハウス建設待ったなし!

※*私は妻の実家で暮らしているマスオさん状態なのです

という状況でして、幸せな事に普通なら一番のネックになるであろうハウスを建てる土地はあることだし、妻の両親にも許可はもらってる。あとは自分の決断だけという所でした。

ハウス建設にかかる費用ももちろん気になる所ですが、植物栽培は片手間ではなかなかできないことも身に染みていて、やるからにはちゃんとやりたいと思っているので、ハウスを建てることで植物の管理に割く時間が圧倒的に増えるというライフサイクルの変化が個人的には不安材料でした。(※本業が絵描きなのでそっちの時間がかなり減りそう&長期間不在にすることが難しくなるなど)

でも、万年起き場所に頭を悩ませてる時間も勿体ないので、ちょっと試しにやっちゃおうと開き直ったらずいぶん気が楽になりましたね。

ビニールハウスを建てると決めた後に考えたこと

ビニールハウスを建てよう!と決めたら、考えることがいくつかありますよね。

・ビニールハウスを建てる場所
・どのくらいの規模のビニールハウスを建てるのか
・予算はいくらくらいかけるのか
・助成金などの申請について

我が家(ハウス建設予定地)の環境

我が家は宮城県北部に位置しているので、夏は35℃前後、冬は―5℃位にはなります。

最近では冬型塊根や冬型メセンが栽培のメインになってきているので、ハウス内温度を氷点下にならないように気を付ければ大半の植物は冬越しできそうだなと思っています。

立地に関しては、昔おばあちゃんがタバコの葉を栽培していた家の裏の畑。めちゃくちゃ広いのですが現在は一画で大豆やカボチャなんかを育てているだけで95%は使ってません。


立地に関しての一番の問題は「傾斜地」であること。

これに関しては素人が自分でビニールハウスを建てるうえで一番の弊害になってくるであろうところなのですが、また別の記事で詳しくまとめたいと思います。

ビニールハウスの規模について

場所問題がクリアになったら、ビニールハウスを建てる時にどのくらいのサイズが必要なのかを最初に考える必要があります。

大きければ大きい程おける植物の数が増えますが、それ以外にも「大きなハウスならハウス内の温度は温まりにくいけど冷めにくい」「小さなハウスならすぐに温度は上がるが温度が下がるのも早い」などの特徴もありますよね。

また、後述しますが自治体からの助成金を受けようと考えるのでしたら、ハウスのサイズも既定の範囲内にしなくてはいけなかったりするのでそれが基準になる場合もあるでしょう。

私は「3間×10間」約30坪(約100㎡)のハウスを建てることにしました。(※1間(いっけん)=1.818m)

最初、ハウスを建てる時に「間(けん)」という単位を使うのも慣れないのでサイズ感が分かりにくかったです。

素人園芸家には十分なサイズなのではないでしょうかね。標準的なサイズだと思うので、見積金額や置ける植物の感じ、広さの参考にもなりやすいのではないでしょうか。

ビニールハウス建設の予算について

ビニールハウス建設の金額ですが、大きくなればなるほど必要なパーツが増えるので当然高くなります。そして、横幅(3間)と奥行(10間)では、奥行きを出すよりも横幅が大きくなる方が、高さが出る分コスト的にも高くなります。

あとは補強パイプの有無だったり、それぞれの本体パイプの太さが19mmなのか、22mmなのか、25mmなのかでも大きく変わってきます。これは風が強い地域だったり降雪量が多い地域だと強度を上げるためによりコストがかかります。

我が家は東北でも雪がさほど多くない地域で、四方を山に囲まれていてそこまで風も強くないのですが、傾斜地に建設することで雪害に弱いとアドバイスをいただきました。


今回我が家のハウスは、22mm径のパイプで補強は直管パイプを筋交いにして補強する方法を試してみようと思います。また、これ以外にも「クロスタイバー」なる方法も安価で強度が上がるのでおすすめと仰ってたので検討してみようと思います。

※参考※農業用パイプハウス強化マニュアル

我が家の予算は50万くらいで建てばいいなという感じでしたが、本体の見積もりをとったら税抜きで34万弱で出てきました。(※見積もりなど金額面に関しては後日別記事で)

これ以外に、建設後に防草シート、ハウス内の棚、暖房(暖太郎)、内張用の骨組み、遮光ネット、内張用のビニール、などなど必要なものがまだまだあるので、当初の予定通りの金額くらいにはなりそうです。

助成金の申請について

我が家は(一応)農家としてお米を農協に卸している農業従事者でもあるので、宮城県栗原市のハウス建設に関する助成金が受けられる可能性がありました。

基本的には市の指定する園芸品種であることが条件だったのですが、「花壇苗類」という項目があり、

役所に電話して「アガベ、塊根植物、サボテンなどの多肉植物は、この”花壇苗類”に該当するのか?」と聞いてみたところ、「確認します」と言われ、(おそらく会議にかけられたのでしょう、、3日後に電話があり)、

「多肉植物は花壇苗類に該当”する”とのことでした!」

と返答を得ました。

ただ、助成金を受けることができるようになったとしても、毎年の収支報告など様々な手続きと報告義務が生まれるので、諸々確認をとったのですが結局申請しないことにしました。

このような助成金は補助額も条件も自治体によって違うので、もし補助を受けたい場合は調べてみると良いと思います。

まとめ

今回は、ハウスを建て始める前に色々考えたことについてまとめました。

「どこに建てるのか、どのくらいの大きさか、予算はいくらくらいか、助成金などの補助を受けるのか」などは皆さん同じように考えるのではないでしょうかね。

最初の頃全くよくわかってなかったのは「横幅(妻面:出入り口側)のサイズを大きくすると予算が跳ね上がる」というところ。

色んな方のお話を聞いたり、実際に地元の農業法人にお邪魔してハウスをみせていただいたりして少しイメージができるようになりました。

実際に「ビニールハウスを建てたい」と思い立った後、色々と考えることがありましたが本記事でざっくりとまとめました。

何より、ビニールハウス建設用の機器を貸してくれる知人や、自宅敷地内にビニールハウスを建設できる土地を(妻の両親が)持っている時点で私は相当恵まれているスタート地点だったわけです。

つづきます。