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ビニールハウス・温室建設

屋外用の植物棚を自分で安く作る方法|5000円以下で丈夫な多肉棚をDIY!

多肉棚

こんにちは、金成コーデックスです。

現在自分で建てたビニールハウス内の植物棚を作っている最中なのですが、こういう「棚」って既製品はあまりないうえに高価だったり、広いハウス内で沢山植物を置くための棚を用意するには「DIY」しかないなという結論になりました。

植物棚を作るにあたって使える素材には様々なものがありますが、そんなに棚にお金をかけていられないので、

・できるだけ安く
・たくさんの植物が置けて
・強度もしっかりある

という棚を作りたいと思いました。

そこで、自分で色々と考えて自作した棚について、かかった費用と作り方について記事にしてまとめておきたいと思います。

植物棚/多肉棚をつくる|植物棚DIYにかかる費用や素材、作り方について

植物棚

植物棚を作るための資材、材料について

まずどんな植物棚を作るのかということについて考えるときに、棚の材料を決める必要があります。私が考えられたものは以下の通り。

土台&骨組み①単管パイプ
②農業用パイプ
③木材
④コンクリートブロック
⑤その他
棚板①エキスパンドメタル
②ベニヤ(塗装済みの腐りにくいやつ)
③その他

大事なのは、骨組みだけじゃなく棚板にも選択肢があって、コスパ以外にも強度や通気性&保湿効果など素材によって善し悪しがあるところ。

置き場所は屋外やビニールハウス内を想定していますが、錆びやすさや腐食しやすさなども関係してくるので、使いたい環境によってはコスパ重視、、とはいかない場合もありますね。

土台&骨組みの素材候補

①単管パイプ高コスト、強度高い、場所をとる、自分で加工しにくい
②農業用パイプ低コスト、強度そこそこ(22mm径以上)、自分で加工可能
③木材コストは①と②の間位、強度高い、加工しやすい、カビやすい
④コンクリートブロック低コスト、重い、棚の高さを出しにくい、加工できない
⑤その他コンパネ、ビールケース、など上記以外の代用品

土台や骨組みの候補としては上記のようなものが考えられますが、見た目度外視でコストだけのことを考えると④の「コンクリートブロックを土台にして、その上に板などを渡す」というのが一番簡素でコスパのいいものになるでしょう。

骨組みを組むことを考えると、①、②、③のどれかになりますが、コストを考えると②の農業用パイプ₍22mm径以上₎が最も安く、次に2×4材などの木材、単管パイプが最も高額になると思います。

当初は、私は②の農業用パイプを使って骨組みを組もうと思っていましたが、大きめのサイズの棚を作ろうとしたときに強度不足になってしまう恐れがあり、補強の資材を追加したりすることを考えるとトータルで高額になりそうだと感じました。

また、農パイを直交させる上記のようなジョイントも、使用するパイプの本数が増えるにつれて使用数も増えるのでこのジョイントのコストも無視できないなと感じ始めました。

これは単管パイプに関しても言えることで、単管用の直交クランプを使えば簡単にパイプを直交させて骨組みを作れますが、クランプ1つもそこそこの値段がするので却下。

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木材の値段も昨今高騰しているので、農業用パイプよりは高額になりますが、加工のしやすさと強度もあり、なおかつ交差部分をビスで安上がりにできるのでツーバイ材を使うことにしました。

棚板の素材候補

①エキスパンドメタル超高額、強度高い、通気性が良く蒸れ防止に良い、取扱店舗少ない
②塗装ベニヤ(パネコート)高額、防水性&強度高い、加工が容易、用土の保湿に向く
③その他スクリューメッシュ、BBQ用の網、木材など

棚板の素材に関しては、当初は①か②で考えていました。

①のエキスパンドメタルというのがこれ↓

よく園芸ハウスで見かけるやつですが、これでできれば最高にかっこいい、そして通気性のいい植物棚ができます。でも、、、高い。アガベとか用土を乾燥させたい植物を置くならこれが一番いいんでしょうけどね。

エキスパンドメタルを使うなら、骨組みはやっぱり同じ金属素材の①か②を使いたいところですが、今回私は骨組みに木材を使うことにしたこともあって保留。

まぁ、趣味のハウスだし、ここにお客さん呼んで販売するわけでもないですし、見た目よりは強度とコストを重視するということにしました。

②の塗装ベニヤは、「パネコート」と言って片面がウレタン素材でコーティングされているものです。

これもエキスパンドメタルほどではないですが、いいお値段がします。

エキスパンドメタルに比べるとカット加工をしやすいですが、ウレタン塗装のオレンジ色が気になった場合、塗装の上から塗装をするのが結構難しいようなので色が気になる人は再塗装に苦労するかも。

これも私の想定していた予算に見合わなかったので却下。

最終的にホームセンターで何かいいものがないか探していた時に、「ワイヤーメッシュ(溶接金網)」という資材を見つけたのでそれに決めました。

上記のリンクは参考程度にはりましたが、この1m X 2mのスクリューメッシュが地元のビバホームで1枚600円程度で売っていました。

スクリューメッシュ

これは本来害獣対策のフェンスなどに使われたりするようですが、このワイヤーの線形が4mmほどと太く、サイズ&強度でみてもエキスパンドメタルのように棚板に使えそうということで使ってみることにしました。

単管パイプ、農パイ、2×4材でのコスト比較

今回棚板を1枚600円のスクリューメッシュで作ることにしたので、骨組みもそのサイズに合わせることにします。

多肉棚DIY
上下ひっくり返していますが、今回作るのが上記のような棚(100(縦) × 200(横) × 70(高さ))でして、骨組みもいたってシンプル。

私は木材で作っていますが、これを単管パイプや農パイで作ったときのコストを比較できるようにしてみます。

ちなみに、骨組みは縦100cm×4本(うち2本は枠組み中央の補強用*)、横200cm×2本、高さ70cm×4本でトータル1080㎝分必要だと考えます。

*:上の写真では骨組み間の補強用木材が1本ですが、のちに強度不足と判断して2本入れることにしたので、縦100cmの木材が4本必要としています。

※以下の骨組みにかかる費用は、トータル1080㎝分の資材を集めると仮定したときの費用を大体計算したものになります。あくまでどの資材を使えばどのくらいかかるのかの目安ですので、実際に作る設計図にしないでください。

農業用パイプ(22mm径)

単管パイプは、外径48mm、厚さ1.8mmのものを、4mを2本、2.5mを1本で、1080cmになります。

4mの単管パイプが 2280円×2で4580円、2.5mのパイプが1580円、あわせて6160円。

パイプを固定する直交クランプが12個必要で、330円×12で3960円。

すべて合わせて、10,120円が骨組み代。

農業用パイプ(22mm径)

農業用パイプは22mm径のパイプが、5.4mで1050円でしたので、1080cm分を用意するには2本あればOK.

骨組み分:2100円

パイプを固定するジョイントは、12個必要で1000円~1400円かかります。

すべて合わせて、3100円~3500円が骨組み代。

木材(2×4材)

木材は、2×4材が365㎝1本で1280円、これが3本必要なので 1280×3で3840円。

各木材を固定するビスはコーススレッド65mmを使いましたが、箱買いでしたのでこの棚に使った分で言えば100~150円くらいでしょうか。

すべて合わせて、4000円が骨組み代。

こうやって見てみると、強度を重視する場合は単管パイプが一番いいかもしれませんが、ジョイント部分に使う単管クランプが他の資材の骨組み材分くらいの値段がするので高額になります。

農パイ(22mm径)と木材は、木材の方が若干高いですがジョイント部分がビスで済むため最終的なコストは同じくらいです。強度は木材の方がやや高いですかね。

ホムセンで木材やパイプのカットをお願いすればその分お金もかかりますし、もし自宅に工具がない場合はその費用も掛かるので、上記の計算はその辺を無視した資材代となります。

私は、最終的に約4000円で作った骨組みに、前述のスクリューメッシュ₍600円₎をのせたので、5000円未満で棚を作れたことになります。

5000円未満で作る丈夫な多肉棚DIY|制作過程

ようやく実際の制作工程のご紹介になります。これはあくまで私が(自分で使うために結構適当に)作ったものですので、細部のクオリティには目をつぶってください。

①骨組みを組む

植物棚
まず最初に上記のような感じで木材を組みます。そしていきなり完成品と違うのは、このままだと強度不足に陥ったので、最終的に真ん中の木材をもう一本足しています。


実際は上のように、二本補強を入れるほうがいいという結論に達しました。

植物棚DIY
こんな感じでスクリューメッシュをのせてはみ出した部分を折り曲げようと考えたので、木材の骨組みは2m×1mのスクリューメッシュよりやや小さめに作っています。


簡単にコーススレッドで木枠を組んでしまいます。

植物棚作成

②スクリューメッシュをのせて端をハンマーでたたいて曲げる

ワイヤーメッシュ
ただ単にスクリューメッシュをのせるだけだと、少しずれたりしたときに上にのせてる植物が落ちてしまうことも考えられますし、折り曲げた方が強度が上がると考えました。

私が購入したスクリューメッシュは4mmの太さのものですが、頑張って叩けば人力でも曲げられます。(一つ棚作っただけで利き腕がパンパンになりましたけど・・・)

多肉棚 作り方
こんな感じで折り曲げることで、スクリューメッシュの端の飛び出た部分が衣服に引っ掛かりにくくなりますし、安全面でもこの方が安心ですよね。

多肉棚 作り方
全部やると結構疲れます。

注意点としては、ハンマーでたたくときに溶接部分をたたくとワイヤー同士をつけている溶接が外れてしまうことがあります。

③脚をつける

多肉棚 作り方
脚の長さは植物を棚の上に置いて水やりをやったりしても疲れない高さだったり、目線の高さ、作業のしやすさを考えて各々が使いやすい高さにするといいと思います。

私はホースで水やりをするのでそこそこ高くても大丈夫だろうと思い、70㎝にしました。

多肉棚 作り方
こんな感じでガッチガチに固定しています。壊れなければとにかくオッケー!

④多肉棚の完成!

多肉棚 作り方
ひとまず大方の形はこれで完成です。(※この後で補強木材追加しました)

私は上記のようなホームセンターで売ってる底面吸水トレーを愛用していて、この棚のサイズだと上記のような並べ方をすれば全部で8枚乗る計算になります!(※底面吸水トレーは40cm×60cmなので)

ただ、ごらんのとおりこの木材の骨組みでは、メッシュ部分の中央部に負荷がかかってたわんでしまったので、木材の骨組みを間に入れて強度を上げるようにしました。このままでも耐えられなくはなさそうでしたが、我が家で最も重いトレーを積み上げてみたら結構ギリギリだったので、木材をもう少し間に入れた方がbetterです。

まとめ

この棚(2m×1m)のサイズで約5000円で作ることができました。

上に載せられるポットの量としては、プレステラ105が24個乗る底面吸水トレーが8枚分なので、大きいプレステラ105が192個並べることができるサイズになります。

骨組みに木材を補強する前の写真の状態で、試しにEGスリット3.5号のロングタイプに土をびっしりと入れたアガベのケースを載せたらちょっとギリギリな感じだったので、上にのせる鉢の大きさや土の量にもよりますが、木枠の間に入れる補強木材は2本以上あったほうがいいと思います。

それをしたとしても資材費が5000円ピッタリくらいで収まると思いますので、コスパとしてはなかなかいい感じの棚になったのではないでしょうか。

この後も同様の棚を作って並べると思いますが、使用し続けた感触というのも何かあれば追記する形でレビューしようと思います。