ユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)は、和名を「金輪際」と言い、枝をタコの脚のように何本も伸ばす「タコモノ」品種の代表格です。
枝がヒョロヒョロっと伸びる品種が比較的多い中で、小型で塊根部分から太く短めの枝を伸ばす姿がから、タコモノユーフォルビアの中でも1、2を争う人気品種だと思います。
本記事では、そんなユーフォルビア・ゴルゴニスの栽培記録をまとめていきます。
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ユーフォルビア・ゴルゴニスの入手・購入・販売元
ゴルゴニスは比較的実生株も多く流通しており、楽天などの通販サイトでコーデックス販売を行ってる園芸店や、メルカリ・ebayなどの個人売買でも見かけることが少なくありません。
入手難易度は決して高くありませんが、ある程度成熟した大きめの株は1万円前後で販売されていることが多く、個人売買とナーセリーの株では価格に幅があるので安く購入したい場合はメルカリやebayで探してみるといいかもしれません。
一例として私が購入したのは海外ネットショッピングのebayで、4㎝ポットのゴルゴニスで2000円(海外からの送料込み)くらいでした。Euphorbiaの場合は海外からの送料を加味しても日本国内で購入するよりも安くなることがあるので狙い目です。
ユーフォルビア・ゴルゴニスの栽培用土
ゴルゴニスは南アフリカ東ケープ州の原産で、乾燥した土壌に自生していることから乾きやすい用土を重視して土を作ってみました。
用土の比率は以下の通り。
硬質赤玉土(中粒):日向土:ゼオライト=5:4:1
あくまで私の個人的な栽培用土ですので参考程度に留めていただけると良いと思いますが、現状私の栽培環境では特にトラブルもなく成長してくれています。
ゼオライトは鉢底石として主に使っていますが、細かいサイズのものに関しては用土にも混ぜています。
ユーフォルビア・ゴルゴニスの栽培記録
購入した株が到着~植えつけ【2019/11/19】
eBayで購入した株が約2週間後に到着(from ポーランド)。
抜き苗状態でしたが結構土もついてて、よく無事に植物検疫通ったなと思えるレベルだったのですが、まぁ無事届いて良かったです。
株のサイズは塊根部が直径3~4㎝程度でまだまだ小さいですが、花芽がついていた痕跡もあるので上手く育ってくれれば成長期には花をつけてくれそうです。
パキポなどにも使ってるミニ蘭鉢に、前述の配合で作った用土を使い植えつけました。
冬越しに向けて温室内で管理【2019/11/19~】
比較的寒さには強いとされるゴルゴニスですが、購入元の栽培環境がどのような物かわからなかったので、ガラス温室内で加温管理して冬越しをさせることにしました。
温室内の温度は約25℃程度で、常時小型扇風機で換気、LED(HIPARGERO)で一日14時間程度の照射を行っています。
温室内設備については園芸機材のカテゴリー内をご覧ください。
ゴルゴニスの花が開花【2019/12/19】
温室内で栽培を始めて約1ヶ月で1つ開花! とても臭い!!!!!
ブルーチーズのような臭いで、私の妻はそんなに気にならない臭いだそうですが、私は結構苦手で温室から漏れ出してくる臭いで室内が充満してしまうので。この花が咲いてからしばらくは温室を締め切るようになってしまいました。
なんというか屋外において置いたら夏場はかなりハエが集まりそうな臭いですね。
ユーフォルビアゴルゴニスは雌雄異熟なので自家受粉がしにくい
ゴルゴニスは「雌雄異熟(しゆういじゅく)」といって、おしべとめしべの成熟期(開花のタイミング)がずれているので、不可能ではないのですが自家受粉させるのが難しいという特徴があります。
先にめしべが成熟し、その後に花粉をつけたおしべが遅れて成熟してきます。
※ゴルゴニスの雌花
※後から咲いてきたゴルゴニスの雄花
上の画像のように、雌花が成熟し切ってから雄花が咲くので自家受粉が難しい。
同一株で自家受粉にチャレンジ【2019/1/5】
同一の株の中でも第1段、第2弾と続々と開花してくるので第1段の咲き終わりの雄花と第2段の咲き始めの雌花で受粉させられる可能性があるので試してみることに。
枯れた雄花にわずかに残ってる花粉を、第2弾で出てきた雌花にこすりつけてみました。
ゴルゴニスの自家受粉成功【2019/1/19】
可能性は低いかなと思っていたゴルゴニスの自家受粉に成功。
雌花の下の方がぷっくりと膨らんでます。
この種が無事発芽することができる種子なのか、シイナのように発芽しても育たないのかが次の問題。果たして発芽能力のある種子ができているのだろうか。
まとめ
栽培記録に関しては株の生育状態に変化があり次第随時追記していく予定です。
更新情報につきましては田舎センセイのツイッターや金成コーデックスのInstagramをご覧ください。