ユーフォルビア・ステラータ(Euphorbia stellata)は、和名「飛竜」と名付けられた何とも中二病を奮い起こさせるようなネーミングのコーデックスです。
私が最初にユーフォルビアの中で「これ、キモかっこいい!!!」と思ったのがこのステラータ。
塊根部分がどっぷりと太っていて、天頂部からはどう見てもムカデの胴体のようにしか見えないトゲトゲの葉のようなものが沢山生えていて、なんとも他では見られないようなそのビジュアルに心を打たれた訳です。
もう、実生するしかない!
そう思って種を探して数分で購入していました。
そんな思い入れのあるユーフォルビア・ステラータ(飛竜)の実生栽培記録です。
Contents
ユーフォルビア・ステラータ(飛竜)の種子の購入
【種子の購入先】 多肉植物ワールド
【種子の購入個数】7粒
【種子の購入時期】2018年3月
私が実生した種子の購入先は多肉植物ワールドです。
ユーフォルビアステラータは比較的取り扱いの多い人気品種なので、多肉植物ワールド以外にもいくつか購入先があります(※下記に購入ページをご紹介)
私のおすすめはseed stockさんで、何度も種子を購入していますが発芽確認をしっかり行っている点と、購入できる1パックの種子の数が多く、値段も他よりかなり安いのが理由。
余剰種子も少しつけてくれるので、特に他を選ぶ理由が無ければseed stockさんが一番いいと思います。
種子の購入先
多肉植物ワールド
seed stock
その他
ユーフォルビア・ステラータの実生栽培記録
ユーフォルビア・ステラータ(飛竜)の種まき~発芽
【発芽率】 3/7(43%)
【発芽観測】播種から8日後
【用土】 鹿沼土:日向土:あく抜きベラボン=1:1:1
【播種】 3月上旬
ユーフォルビアステラータの実生を始めたのは、本当に私がコーデックスの実生を始めた初期の頃であまり写真が残っていないのですが、発芽率はあまり良くなく半分くらい。
ただ、私が超初心者の時の実生記録なので今ならもう少し発芽率は高くできると思います。
上で紹介している用土も、今であればバーミキュライトと赤玉土でやるのですが、当時はそのまま栽培することを考えて種まき用の用土を準備せずに播種していました。
播種したのがまだ寒い時期だったので、発芽までは自作の温室でヒーターを使って加温をして、平均25℃をキープするようにしていました。また、腰水管理ではなく上から毎日霧吹きで水をやって、ラップで湿度を保つようにしていましたね。
これも現在であれば、パキポディウムと同じように腰水管理で種子をベンレートで消毒して高温・多湿環境を数日キープして発芽させると思います。
夏型のコーデックスなので種まきのタイミングはもう少し遅い方(4~5月)が良かったと思います。
播種から1年後
ユーフォルビア・ステラータを育てていて実感するのが「とにかく成長が遅い」ということ。
これまで様々な品種、もちろんユーフォルビアだけでも10数種類は育てましたが、このステラータは群を抜いて成長が遅い気がします。
上の写真は、播種から1年ちょっと経過した株ですが、塊根部の成長は最初の1年間はほとんど見られず、トゲトゲの葉が1~2枚出てくるという程度の成長にとどまりました。
植え替えしなくていいように最初に用土を作ったので、発芽時から土は変えていません。
1年の間に追肥はマグァンプKを株元に1度だけ行いました。
実生1年半
ステラータは実生し始めの時に育てたという事もあり、最初の1年目の生育が思わしくなかったのも原因だと思いますが、インスタで「飛竜は生長がとにかく遅い」というコメントをいくつももらいましたので私の育て方が悪かっただけではないようです。
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海外の方からもコメントいただいてますが、やっぱり成長は遅い様子。
2年目の夏も終盤に差し掛かったころで、また成長のスイッチが入ったようで3枚目の葉を出し始めていますが、まだ塊根部の成長はほとんど見られません。
日光を吸収するための葉をまず最初に十分伸ばしてから、塊根部にエネルギーを溜められるように準備しているんでしょう。
そう考えると、塊根部分が太ってくるのはある程度葉の部分が増えてからになるはず。
1年半経過してこの成長速度だと、塊根部分が太るまでにどのくらいかかるのか気が遠くなりそうです。
実生1年8か月:植え替え【2019/11/7】
実生1年8か月をむかえ、もうすぐ2回目の冬に差し掛かるところである程度塊根部分も大きくなったことと思い掘り返してみました。
枝の部分に比べてまだまだ小さな成長ですが、ようやく塊根部分もそれらしくなってきたように思います。
植え替え完了!
用土は「硬質赤玉土:日向土:ゼオライト=5-4-1」で、用土の中にマグァンプKを少量混ぜ込みました。
今年は簡易温室内で冬越しさせますが、来年はもっと目を見張るような成長をして欲しい。
まとめ
本記事ではユーフォルビア・ステラータ(飛竜)の栽培記録をまとめました。
本筋からは少しそれますが、色々と実生株を育ててきた中で群を抜いて成長が遅いと感じるステラータでも、ネット通販などで実生株(そこそこ塊根部分が育っているもの)が2~3000円位で売られていたりするのは破格なのかもしれないと思いました。
明らかにそのサイズになるまでに数年はかかっているだろう株でも、流通量が多いせいかそこまで法外に高いものはあまり見かけません。
ステラータに関しては、種から実生をするのもいいですが、2~3年経過した国内実生株を安い値段で購入するというのも悪くない方法かもしれませんね。