コーデックスの栽培知識

チレコドンの実生栽培の方法と発芽の難易度について|発芽させるのが難しい品種

チレコドン実生

こんにちは、金成コーデックスです。

私は冬型塊根植物が好きで数多くの品種を実生で育てていますが、中でもチレコドンは大好きで結構な数の種をまきました。おそらくトータルで千粒以上はまいていると思います。

当ブログで実生栽培の経過をまとめた記事は、まだ手を付けられていないものもあってそこまで多くないですが、過去にチレコドンの実生栽培をしていて思うのが「極端に発芽難易度が高い品種がある」ということ。

本記事ではチレコドンの発芽難易度を「自分が過去にうまくいかなかった」という、あくまで私一人の経験からまとめたいと思います。

たまたま私の発芽管理の方法がよくなかった可能性も否定できませんが、よく実生栽培をされている人たちに聞いてみても発芽させるのが難しいと思う品種はだいたい同じことが多いので、あながち認識にずれはないものと思います。

これからチレコドンの実生栽培を始めようと思っている方にとって、少しでも参考になればと思います。

チレコドンの発芽環境について

我が家でのチレコドンの播種環境は以下の通りです。これで大体のチレコドンは発芽しているので私は今後も同じようにして種をまくと思います(※後述する難しい品種を除いて)

■温度:10-20度くらい、室内栽培
■光 :室内LED(葉焼けしやすい品種もあるので光源からははなす)
■水 :本葉が出るまでは腰水管理(表土にアオミドロがわいたら適宜除去)
■用土:赤玉土メイン、表土バーミキュライト5㎜程度。熱湯消毒してからまく(覆土はしない)
〇その他:腰水だけで湿度は十分なので蓋などはしてません

微細種子は播種前に吸水すると蒔きにくいので、メネデールに浸水したりベンレートで殺菌したりはしていません。カビが心配な場合は霧吹きなどで播種後にベンレート希釈水を花き類に適用のある殺菌剤(オーソサイド希釈水などを吹きかければOKかなと思います。(※ベンレートは多肉に適用がないと教えていただきました。殺菌に使用する際は花き類に適用のあるオーソサイドをご利用下さい。)

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あくまで私のやり方なので参考程度にしてくださいね。

今のところ上記の環境で問題なく発芽したのが以下のチレコドンたちです。

・T. pearsonii / luteosquamata
・T. reticulatus
・T. paniculatus
・T. grandiflorus
・T. singularis
・T. ellaphieae
・T. atropurpureus
・T. bodleyae
・T. sulphureus
・T. ventricosus
・T. racemosus

これらの品種は特に発芽させるのが難しいと感じたことはなく、発芽率は80%以上でした(※当然、種子の状態などにもよるのであくまでも私の場合)

私が使ってるLEDライトは下のライトや、同じメーカーのパワー違いのCOBライトたちです。

私が思うチレコドンの実生栽培の難易度と特に難しい品種について

個人的に思うのが「チレコドン自体は発芽させるのはそんなに難しくなくて、その経験から同じように播種してしまうと上手くいかない品種がいくつかある」という感じです。

そして、私がこれまでに数多くのチレコドンを播種して、発芽させるのが特に難しい(大多数のチレコと発芽条件がちょっと違う?と感じたのは以下の品種です(2022年2月現在)

・Tylecodon pygmaeus(pygmaea)
・Tylecodon wallichii
・Tylecodon cacalioides

上記の3品種は最低でも50粒は播種していて、Pygmaeusに至っては300粒は蒔いていますが発芽ゼロでした。

Tylecodon wallichiiとTylecodon cacalioidesはチレコの中でも似た性質を持っているので、この二つはどこか発芽させるポイントも似ているのでしょうがそのポイントがつかめずに終わりました。(※おそらく私のチレコドンの発芽環境ではダメなようです)

wallichiiは知り合いが1000粒蒔いてほぼ全滅だったという話も聞きますし、近縁種のcacalioidesも同様に難しいようです。(※少し上で埋め込んだインスタのコメントにも「ワリチーが発芽しない」というご相談が来てますが、すみません、私も成功させられていません(;’∀’))

基本涼しい環境で播種するほうが成績のいいチレコドンなので、もしかしたらこの2種に関してはもう少し気温が低いときに蒔けばよかったのかなぁと推察していますが、未だに試せていないので合っているかどうかは不明。いつかリベンジしたいところです(※どなたかこの2品種の発芽のポイントご存じの方がいたら教えてください)

Tylecodon pygmaeusに関しては、南アフリカに住んでいるLifestyle seedsのオーナーさんは「他のチレコドンは涼しい時期にまけば発芽する」と言っているのに対し、Pygmaeusに関してだけは「夏に蒔け」と言っているとSNSのフォロワーさんから教えていただきました。

私自身はまだ実践していないので、Lifestyle seedsのオーナーさんによるT. pygmaeusの播種方法を以下に引用として記載させていただきます。

The small seeds can be sown in pots of fine, well-drained sand, any time during the summer months when temperatures are warm. Cover the seeds with a very fine layer of grit and water from below with a fungicide to prevent damping off. For the first 3-4 days cover the pots with a sheet of glass/clear perspex to keep the humidity levels high. Remove the glass and replace it with light shade cloth and mist once or twice a day for the next two weeks after which most seeds should have germinated. From then on misting can be reduced to every second and then every third day as the little plants grow.

Lifestyle Seeds – Tylecodon pygmaea

これを見ると、「夏に播種して腰水で管理しつつ、最初の3-4日は蓋をして高温多湿環境を維持して、蓋を取り除いてからは遮光ありの環境で一日に数回霧吹きをしながら管理すれば2週間後には発芽する」という感じでしょうか。

教えてくれた方によると、Tylecodon PygmaeusはKnersvlakteという高い樹木がない石英平原に自生しているので、光を通す石英の下に種子が潜り込んで日光で高温になる状況が、蓋をして高温に保つ播種直後の環境が理にかなってるのではないかと言っておりました。

実際、Tylecodon pygmaeusの発芽に苦戦したという話をたくさん聞くので、ほかのチレコドンと同じように涼しい時期に播種するのではなく、もしかしたらこのLifestyle Seedsのオーナーさんのような方法じゃないと発芽しないのかもしれませんね。

まとめ

本記事では私がこれまでにうまく発芽させられなかったチレコドンの品種と、私が普段行っているチレコドンの播種環境についてふれました。

これからチレコドンの実生栽培を行おうと思っている方が、少しでも失敗少なく発芽を成功させられるようにと思ってますので、なにか参考になればうれしいです。

また、ワリチー、カカリオイデス、ピグマエウスに関しては、発芽させるのが難しいかもという前情報があれば、播種環境をいくつかに分けるなど試すこともできるので、ここも当サイト以外からも情報を集めてみてトライしていただきたいと思います。

そしてもしうまくいったらその時の方法を教えていただけますと、この記事に追記する形でシェアさせていただきたく思います。