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Pachypodium brevicaule var. leucoxanthum/パキポディウム・レウコキサンツムの育て方【実生栽培記録】

レウコキサンツム

パキポディウム・レウコキサンツム(Pachypodium brevicaule var. leucoxanthum)は、マダガスカル産パキポディウムの中でも特に人気のあるパキポディウム・ブレビカウレ(通称「恵比寿笑い」)の白花バージョンです。

基本的な成長や特長はブレビカウレと一緒で、成長スピードがとにかく遅い。そして、扁平な樹形で横に広がるように成長するのが特徴です。

パキポディウムの中では育てるのが難しいとされている品種ですが、個人的には現地球株が難しいのであって、日本の環境で種子から栽培した実生株だとそこまででもない印象です。

本記事ではレウコキサンツムの栽培方法と生育過程をご紹介します。

パキポディウム・レウコキサンツムの種子の購入

レウコキサンツムの種子
パキポディウム・レウコキサンツムは、ブレビカウレよりは流通量が多いので定期的に種子を販売しているサイトをチェックしていれば入荷時に購入することができます。

ただやはり人気のある品種なのですぐに売り切れてしまう事も多く、私もしばらく入荷を待ってseedstockさんで何とか手に入れることができました。(※購入は下のYahooショッピングの販売リンク内に運が良ければ在庫があると思います)

過去に2度購入したことがあり、seedstock以外ではドイツのナーセリーKoehresで購入しましたが、手続きや諸手数料を考えると国内で探した方が良いかもしれません。

【種子の購入先】 Koehres, Germany/seedstock
【種子の購入個数】10粒/10粒+α
【種子の購入時期】2019年2月/2019年3月

パキポディウム・レウコキサンツムの種まき~発芽

レウコキサンツム

【発芽率】 約65%
【発芽観測】播種から2日後
【用土】  硬質赤玉土:ゴールデン粒状培養土=1:1
【播種】  3月上旬

パキポディウム・レウコキサンツムは種子が思ったよりも小さく、また発芽したばかりの株は小さくまん丸で上手く殻がとれなかったり、土に潜れなかったりする個体が多かったです。

一度寒い時期(2月)にヒーターで加温しながら播種したことがあるのですがほぼ全滅だったので、種子の鮮度の問題もあるかもしれませんが、朝晩の冷え込みの無い暖かい時期に種をまく方が良いでしょう。

根が上手く潜り込まない個体が多かったので、表土をバーミキュライトにして発芽直後に軽くたたせてあげるようにしました。(※むやみにいじらない方が良いことが多いですが、バーミキュライトなら手で押し込んでも生えたばかりの根にもダメージが無いので安心)

基本的なパキポディウムの栽培方法は以下に準じますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。

パキポ
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播種から2か月

レウコ実生
播種から2か月で本葉は2対生えて、てっぺんには棘が出てきました。

成長スピードは、そんなに思ったほど遅いと感じるほどではなくエブルネウムの方がよっぽど遅いような気もします。

ほとんどの株が塊根部分が真ん丸のまま、コロッとした形状を保ったまま少しずつ成長しています。

ボディに比べて葉が大きく出ているのは日照不足!?の影響でしょうか、、LEDライトで長時間照射をしていたんですが、やや葉が大きくなりすぎている気もします。

鉢上げ時の用土は、日向土+硬質赤玉土+ゴールデン粒状培養土を大体同量ずつMIXさせて、ゼオライトを鉢底石代わりに使っています。

実生3か月

レウコキサンツム実生
前回の記録時からさほど変化はなく、若干表皮がシルバーになりひび割れてきたので成長はしているようです。

表土がなかなか乾かなくて苔が生えたりしてきたので、生育にメリハリをつけるためにLEDから日光に切り替え、午前中の日照時間が2時間ほど確保できる日当たりのいい廊下で管理し始めました。

実生4か月半

レウコキサンツム実生
実生開始から4か月半が経過し、日当たりのいい廊下から屋外管理に切り替えました。

水やりの頻度も晴れの日が続いているときは3日に1回位の頻度にして、2回に1回は薄めた液肥を与えるようにしています。

棘が出始める実生2~3ヵ月目は、ある程度株自体が大きくならないと棘の間から葉っぱが出てこないと思うんですが、この写真の株のように実生4か月くらいになるともう一段回上がった感じで棘の間から葉が出てくるようになります。

丸っこかったボディも丸太のような寸胴体型になってきている子がチラホラいるので、上にも横にも伸びているようです。

まとめ

パキポディウム・レウコキサンツムの実生栽培経過をご紹介しました。

個人的には上手く発芽させることができれば、その後の管理はさほど他のパキポと変わらないので難しいという印象はありません。

ちゃんと大きく育てるには日本の環境に上手く適応できるように、気温の変化や湿度の管理をしっかりやすのがポイントかもしれませんね。

成長の節目に更新していきますので、引き続きご覧いただけますと幸いです。