ドルステニア・ランキフォリア(Dorstenia lancifolia)は、クワ科のコーデックスでドルステニア・クリスパの変種とされています。
フォエチダやクリスパに比べると流通量も少なく、価格もワンランク上の品種。
成長も遅めですし分岐もほとんどしないのですが、細く縁が縮れた葉と焦げ茶色の樹皮は他のドルステニアにはなくとてもカッコいいんですよね。
本記事では、ドルステニア・ランキフォリアの栽培記録と育て方のポイントについて解説します。
Contents
ドルステニア・ランキフォリアの入手・購入
ドルステニア・ランキフォリアは流通量はフォエチダなどに比べて少ないとはいえ、実生株がネット通販でも購入することができるくらいにはあります。
楽天などで検索してみると、上の商品リンクのようにいくつかは手ごろな値段の物が見つかると思います。
ドルステニア・ランキフォリアの種子は日本国内ではあまり見かけませんが、ドイツのナーセリー「Koheres」で取り扱っているのを見たことがあるので、海外ナーセリーを探してみるといいかもしれません。
ただ、親株となる株を1つ持っておくと、フォエチダ同様沢山自家受粉で種子をつけてくれるので、あえて種子を購入しなくてもいいと思います。
ドルステニア・ランキフォリアの特徴
画像は左の私がもっているのがランキフォリア、右がフォエチダです。
明らかに葉の形が違い、ランキフォリアは葉脈がシルバーでキラキラ光ります。
明らかに違いますね!!
丸い葉のフォエチダも可愛いですが、ランキフォリアはシンプルに真っすぐ伸びるフォルムと、葉の形状がカッコいいです。
最近新しく生えてきた葉は、クリスパの変種と言われる通り葉の縁が波打っている特徴が出ています。樹皮も黒っぽくて渋い!!
ドルステニア・ランキフォリアの発芽のコツ【実生栽培】
ドルステニア・ランキフォリアは種を沢山つけてくれますが、実は実生栽培をするうえで他のドルステニアとは少し違った栽培・発芽のコツがあります。
ランキフォリアの種子は、採取後最低でも3か月~5ヵ月は保管し、種子を乾燥・熟成させた方が発芽率が良いという特徴があるんです。
保管するのは、乾燥した場所で日光があたらない場所が良いです。
実際に私が採取後すぐに蒔いた20粒の種子は全滅し、2か月ほど経過しても一つも発芽しません。全く同じ方法でフォエチダの播種を行った時は80%以上の発芽率だったのですが、ランキフォリアはフォエチダと同じ方法では発芽率が0だったんです。
ランキフォリアを種子から栽培しようとすると、このコツを知らないと発芽に至らない種子が出てくると思うので注意してくださいね。
ランキフォリアの種子を採取したらすぐに蒔かずに、3~5カ月間は日光の当たらない乾燥した場所で保管・熟成させよう!
ドルステニア・ランキフォリアの栽培記録
植え替え【2019/7/30】
購入直後はミニ蘭鉢に入っていたのですが、こぼれ種でも増える可能性があるので大きめの鉢に植え替えました。
用土はドルステニア用の育成用土の配合にしています。
植え替えてからすぐに花が大きくなって種を沢山つけてくれました。
温室管理へ移行【2019/10/20】
ドルステニア属は総じて寒さに弱く、ランキフォリアも例外ではありません。
他の植物よりも一足先にガラス温室に避難させ、冬越しに向けてゆっくりとしたペースでの栽培に切り替えました。
高照度で放熱性能の高いLEDを使っているので、温室内はかなり暖かく、剛健なフォエチダでも少々葉焼けしてしまっていたのですが、なぜかランキフォリアがそのような兆候はなくぐんぐんと成長しています。
新しい葉も増え、しっかりと成長してます。
まとめ
ドルステニア・ランキフォリアの栽培記録は生長段階に変化がみられたら記事を更新していく予定です。
今後の記事の更新をお待ちください。