コーデックスの実生をする中で、色々な品種に手を出すと特に細かい種子に出くわすことがあります。
私がこれまでに実生をした中では「アボニア(Abonia)」や「チレコドン(Tylecodon)」などがそれにあたりますが、種まきに際に吹き飛んでしまいそうなほど細かく、また綺麗に土の上にまくのが難しい!
本記事では、微細種子を上手く播種する方法を簡単にご紹介します。
Contents
微細種子の扱いの注意点
- 微細種子は濡れるとまきにくい
- 鼻息やちょっとした振動で紛失しやすい
- 水やりは腰水による底面給水がベター
- ピンセットでつまむのはかなり難しい(品種によっては無理)
パキポディウムなどの種子に比べて、微細種子と呼ばれる種類の種は本当に粉のように細かくて、綺麗にまくのが難しくて手順を間違えると手遅れになります。
私はカビやすいという情報から、パキポディウムなどにやっているのと同じように希釈した殺菌剤に微細種子を浸してしまい、種子が濡れてまきにくくなってお手上げ状態になったことがあります。
微細種子は播種する時の手順を少し工夫する必要があります。
ただし、品種によってはカビるものもあります。
同じチレコドンでも、ペアルソニーはカビが生えなかったのに同じタイミングでまいたピグマエウスにはいくつかカビが生えるものがありました。微細種子の中でも小さいながらに種子に殻がついてるタイプのものはカビが生える可能性があるので、殺菌剤を播種した後に霧吹きで吹きかけるなどの予防をしても良いかもしれません。
おすすめの殺菌剤はオーソサイドかダコニールです。
細かく小さい種子をキレイにまくコツ
- 種はぬらさず白い紙を二つ折りにして、折り目に沿って種を滑らせるようにして鉢にのせていく。
- 給水は腰水で底面給水を行い、土が十分に湿った後に殺菌剤(オーソサイドなどの希釈液)を霧吹きで噴霧
一番大切なコツは白い紙を二つ折りにして折り目に種をのせる所です。
折り目をつけることで種が散らばるのを防ぐことができますし、白い紙を使えば視認性も高まります。
種をまくときは紙を折り目に沿って軽く折ることで種が一列に並び、ポットの上に滑るようにまいていけば比較的綺麗にまくことができます。
種を濡らしてしまうとこのまき方ができなくなるので、微細種子に関しては事前浸水をしない方が上手くまけると思います。
カビ対策として種子の殺菌をしたい場合は、底面給水をしたポットに種をまいた後、種子が十分に湿っている状態(乾いている状態だと霧吹きの勢いでも吹き飛ぶ可能性が高い)で、霧吹きで殺菌剤を噴霧すると良いと思います。
種子の数が少なくできるだけ均等に蒔きたい場合は、爪楊枝などの先端を少し湿らせると種子がくっつくので一つ一つ個別に蒔くことも可能です。
ただし、爪楊枝を種子に押し付けすぎると種がはじけ飛ぶことがあるので注意してください。深めの容器に入れてやることで少しはその予防になります。
まとめ
本記事では初めて微細種子をまく人のために、失敗しにくい方法をまとめました。
「微細種子はぬらさずに紙を二つ折りにしてまく」というのを是非覚えておいてくださいね。