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ドリナリア/drynaria

Drynaria quercifolia/ドリナリア・クエルシフォリアの育て方【栽培経過の記録】

ドリナリアクエルシフォリア

こんにちは、金成コーデックスです。

コウモリランなどのビカクシダが普通のホームセンターでも売られるようになってきた昨今ですが、着生植物の仲間はかなり沢山の種類があってまだまだ一般的には知られていないものも沢山あります。

今回ご紹介する「ドリナリア・クエルシフォリア/Drynaria quercifolia」もそんな着生植物の1つなんですが、私は大学時代の友人から譲り受けて初めて存在を知りました。

ネット上で検索するも情報は少なく、特に栽培環境や育て方に関する情報はビカクシダに比べるとほぼ無いに等しいので、私にこのドリナリアを譲ってくれた友人からは「君が調べて情報まとめてよ」と言われたので、まずは栽培経過をまとめる所からはじめようと思います。

基本的な情報(自生地の場所や適しているであろう環境)については、自分が調べた範囲でまとめますが、栽培経過に関しては我が家の環境をベースにお伝えいたします。

ドリナリア・クエルシフォリアの特徴・基本情報

ドリナリアクエルシフォリア

自生地・基本情報

ドリナリア(Drynaria)は、ウラボシ科ハカマウラボシ属シダ植物で、着生植物の一種です。

自生地はオーストラリア大陸の北部や、インドネシアなどの東南アジアの一部地域、アフリカ大陸の一部でも発見されていて、日本では沖縄にも自生しているのが確認されています。

上記twitterのやり取りは、現在沖縄に住み、虫や植物を見にボルネオなど海外にも行かれている方から教えていただいた内容です。

自生地の情報からわかる通り、高温多湿の環境を好むようですので日本の夏の時期はカビが生えないように風通しに気をつけながら栽培し、冬の間は室内にいれるという方法で良さそうですね。

ドリナリア・クエルシフォリアの外見上の特徴・見た目

まずドリナリアクエルシフォリアの葉ですが、「胞子葉」と「外套葉(通称:泥除け葉/シールド)」と呼ばれる2種類の葉を持ちます。

ドリナリアクエルシフォリア
※ドリナリア・クエルシフォリアの胞子葉

ドリナリアクエルシフォリア
※ドリナリア・クエルシフォリアのシールド

我が家の株はポット栽培されていたものを株分けしたのでまだシールドが小さいですが、あと何年かすれば自生地の株の様な重なり合った立派な泥除け葉になると思います。

そしてこれらの葉がある程度の間隔をあけて生えているのが、ドルステニア・クエルシフォリアの根茎部分。

ドリナリアクエルシフォリア
※もじゃもじゃの毛が生えているのが根茎部分です

まださほど大きくない株なのに根茎部分は比較的太くて、大人の親指くらいの太さがあります。

本来はシールドの内部に隠れているはずなんですが、板付けした時の方向が悪かったかな?ちょっとあまりにも複雑な形状をしていて正しい向きが掴めていなかったかもしれませんね。

ドリナリア・クエルシフォリアの栽培方法

株分け

私がいただいた株はポットに寄せ植え状態になっているもので、本当はそのま同じようにポット栽培をしても良かったんですが、着生植物という事もありやってみたかった板付け。

そのためにはサイズ的にポットにはいっている株を株分けする必要がありました。

ドリナリアは根茎から根が沢山出ていますので、胞子葉やシールド部分を残して根茎部分を切断すれば株分けをすることができます。その際に根茎部分から出ている根が傷つきすぎてしまうといけないので注意しましょう。

板付け

ポット栽培ではなく、板付けをする場合は基本的に「ミズゴケ」をメインにすれば良いとの話を聞いたので私はミズゴケ100%で板付けしました。

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焼き板
板は杉の古材と焼き板(これも杉?)に空気穴を開けて、テグスで固定しています。

市販されているバージンコルクなどを使ってもいいのですが、なかなかいいお値段がするので今回は自分で板を焼きました。

置き場所&水やり

ドリナリア
直射日光を嫌うので半日陰の風通しの良い場所が良いようですね。

ミズゴケのみで活着させている場合は、ミズゴケが完全に乾くと水をはじいてしまうので、完全に乾ききる前に葉水も含めて与えるようにして、風通しの良い場所に吊るすと良いと思います。

我が家では日が差し込まない室内で管理しているので、LEDライトを照射して、サーキュレーターで空気を循環させるようにしています。

まとめ

情報が少ない中ですが、東北の寒い地域に位置していて、栽培している場所も日の当たらない室内でLEDとサーキュレーターを使って試行錯誤している我が家で育つのであれば、大抵の場所で栽培は可能だと思います。

今後も成長の節目で変化があれば随時追記する形で情報を更新していこうと思います。