植物の異変・トラブル

コーデックスの種のカビ対策|種まき用土と種子の殺菌処理の方法

パキポディウムのカビ

コーデックスを種から育てるときのポイントに上がるのが「カビ対策」です。

パキポディウムやアガベ、オペルクリカリアなどはカビやすいのを過去の実生経験から体感しているので、これらの品種を種から育てるときは確実にカビ対策を行った方がいいと思います。

できるだけ種子のロスを少なくするための「カビ対策」について、私が普段種まきをする時に行っている方法をご紹介します。

環境調整によるカビ対策

発芽
発芽させるときに「高温&多湿条件」にすることが発芽率を高めるポイントなので、私は100均などで売られてる蓋つきのプラケースを使っていますが、密封することで通気性が悪くなるのでカビが生えやすい条件も揃っています。

Daisoプラケース
※私が使ってるダイソーのプラケース(収納ケース:200円)

環境調整によるカビ対策としては「通気性の確保」があり、後述する殺菌剤などの薬剤を極力使いたくないという方は、蓋などで密封せずこまめに霧吹きで湿度を保つことで蓋無しでも発芽させることができます。

ただ、頻繁に表土の乾きを確認する余裕が無いので、私は次でご紹介する薬品などを使った殺菌処理によってカビ対策を行っています。

殺菌処理によるカビ対策

私が行っている殺菌処理は「用土の殺菌」「容器の殺菌」「種子の殺菌」の3つです。

用土の殺菌

種を蒔く時に使う土も、あらかじめ殺菌することでカビや菌の発生を抑えることができます。

用土の殺菌を行う方法としては、以下の方法があります。

用土の殺菌方法

1.電子レンジで加熱
2.熱湯消毒
3.薬品による消毒

家族が食事で使う電子レンジに土を入れるのは抵抗があるので、私は主に2番の「熱湯消毒」を行っています。あとは、後述しますが結果的に3番も行ってることになります。

土の殺菌
1番と2番の原理は同じで、加熱による殺菌です。

用土の殺菌は「念のため」という意識が強いので、必ずしもやらなくても大丈夫かもしれませんが、私はルーティン化してしまってるので毎回行っています。ヤカンにお湯を沸かして注ぐだけなので大した手間ではないですしね。

容器の殺菌

私は種まき用土を入れる鉢なども念のため殺菌しているのですが、プレステラなどの熱に強いプラ容器に種まき用土を入れて、土と一緒に熱湯消毒しているのであまり手間に感じることはありません。

市販の種苗用ケースによっては熱湯を注ぐと変形するものも少なくないので、そのようなものを使うときは、私はアルコールスプレーで除菌をしたりしていました。

この容器の殺菌も必ずしもやらなくてはいけない工程ではないと思うので、念には念を入れたいという人はやっても良いかもしれません。

種子の殺菌

パキポディウムなどの特にカビやすい種子をまいた時に、糸状菌は9割5分くらいの確率で種子自体から発生しています。

用土や容器の殺菌もやった方がいいとは思いますが、ことパキポディウムやアガベなどにおいては「種子自体の殺菌」はカビて廃棄する種子を減らすためには必要だと感じています。

一般的にホームセンターなどで売られていて園芸課さんたちがよく使うのが「ベンレート」か「ダコニール」です。

ダコニールとベンレート
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両者の違いを簡単に書くと以下の通りです。

ベンレートダコニール
剤形水和剤(粉剤)水和剤(フロアブル剤)
予防効果ありあり
殺菌効果ありなし

剤形は違いますが、どちらも水で希釈してる使うという点では同じです。

一番大きい違いが、ベンレートは既に発生してしまったカビ菌に対しても殺菌効果を発揮しますが、ダコニールは既に発生したカビ菌に吹きかけても効果はほとんどありません。

コーデックスの種子の殺菌という点では、「予防」なのでどちらを購入しても使えますが、もし途中でカビ菌が発生してしまった時の対策にダコニールは使えないので、私はベンレートを使います。

あくまで私の体感ですが、ベンレートを使わなかったときはパキポディウム10粒中4~6粒はカビていたのに対し、ベンレートを使うようになってからはカビる種子が1粒あるか無いかという感じです。

殺菌剤(ベンレートやダコニール)での種子の殺菌方法

種子の殺菌
※ベンレート希釈液に種子を浸しているところ

手順を簡単に記載しますと以下のようになります。

1.播種前に種子をベンレート希釈水に半日浸す
2.腰水に種子を浸していた希釈液を加える
3.定期的に種子に希釈水をスプレーする

かなり薬漬けにしてますね。笑

でもこれくらいやっても1割弱くらいの割合でカビる種子が出てくるので、それはもう種子自体に発芽する力が無かったと考えて諦めましょう。

いったんカビが発生した種子は高確率で発芽させることができないので、他の種子に菌が移る前に廃棄します。勿体ないですけど。

種子をベンレート希釈水に半日浸す

まず、発芽率を上げるために種子をまく前に半日ほど水に浸しているのですが、その時に使う水をベンレート希釈水(2000倍)にしてしまいます。(※ダコニールの場合も同様)

私は発芽率を高めるメネデールという発芽促進剤も一緒に入れてしまっているのですが、特に化学反応などは起きないので混ぜても大丈夫です。

腰水にもベンレート希釈水を加える

水に半日浸した種子は種まき用土の上に並べ腰水管理で密封容器に入れますが、その時の腰水に種子を浸していたベンレート希釈水を加えてしまいます。

冒頭で用土の殺菌に薬剤も結果的に使っていると書いたのは、ここで腰水に殺菌剤を混ぜることで結果的に用土も殺菌していることになるからです。

これをやる場合は用土や容器の熱湯消毒は不要かもしれませんね。

定期的に種子に希釈水をスプレーする

最後も念には念を、、という事で、おそらく種子の浸水に使う時に作るベンレート希釈水が結構余ると思うので、私は100均などで売っているペットボトルにつけるキャップ型のスプレーヘッドを使って残りの希釈水を2,3日おきに種子に向かって散布しています。

殺菌剤の希釈水は長期間保存が効かないので、ある程度種子が発芽して出そろったらすぐに廃棄してしまいましょう。

まとめ

正直なところをいえば「播種前の半日程度の種子の浸水にベンレートを使う」だけで、そこそこの抗菌効果を得られると思います。

ただ、ここでは用土に関しては触れませんでしたが、肥料が多く入っているような用土を使う場合はカビが生えやすいので注意しましょう。ここでの話は用土などは肥料分がなく無菌のもの(バーミキュライトなど)を使ったことを想定しています。

ベンレートはさほど高くないので、これからパキポディウムやアガベの実生を始めたいと考えている人は、1つあった方がいいかもしれません。