※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

園芸機材

植物育成用LEDライトを使った感想|日光とLED照明での生育度合いを比較してみた

植物育成用LED

冬季や梅雨時期などの日照時間があまり確保できないときの補助的な方法として、植物育成用のLEDライトを使う方法があります。

沖縄など温暖な地域で栽培している方や冷暖房機能が備わっている温室をお持ちであるなどの例外を除いては、窓際やバルコニーなどで育てている方がほとんどだと思いますが、どうしても日本で育てている以上、冬季などは室内で管理する必要が出てきます。

成長期のコーデックスが日光不足になると徒長や病気になる可能性が出てくるので、人工照明で日照不足を補う事を考える人も多いのではないでしょうか?

本記事では私が実際に長期間植物育成用LEDライトを使ってみた感想をまとめたいと思います。

私が使っている植物育成用LEDライト

植物育成LED
私が使っている植物育成用LEDライトは「300Wの箱型タイプ」の商品です。

私が購入したのと全く同じ商品は既に廃盤になったのか見つけられませんでしたが、下の商品がスペックも形状も私のものとほぼ同じです。(※場合によっては下記リンクの商品が欠品状態になっていて類似品が表示されることもあります。ご了承ください。)

MORSEN 植物育成用ledライト 300wミニ室内栽培ライト 園芸 水耕栽培ライト 野菜工場 植物農園 植物栽培工場 日照不足解消 植物成長促進用ランプ 3年品質保証
morsen

ここで言う所の「植物育成用LEDライト」というのは太陽光に近いかどうかではなく、植物光合成色素(クロロフィルαなど)が吸収しやすい波長の光を出すように調整されたLEDライトの事を指します。(※だいたい青と赤の光が混ざってピンクっぽい光になるアレです)

私はこれ以外のLEDライトを使ったことが無いことと、他社商品と使い分けて比較実験をしたわけではないので、他の商品と比べてどっちがいいなどということは出来ませんが、個人的には補助的に日照不足をサポートする機器としては十分なパワーがあると感じています。

価格帯も市販されている植物用LEDライトの中では、中位機種にあたると思います。

使用感は良好、不具合もありません。

300WのLEDライトだと電気代や寿命はどのくらい?

上でご紹介した商品だと値段は約6000~7000円位で、消費電力300Wのライトですが実際の消費電力は76Wとなっています。

これを1kWh単価27円(全国家庭電気製品公正取引協議会で定められてる価格)で、1日8間照射使用日数30日で計算すると、一か月の電気代は約492.5円になります。(※電気料金計算ができる外部サイト)

50,000時間という寿命も、1日8時間の照射を毎日行う場合でも約17年使用できる計算になるので、コスパは良い方なのではないかなと思います。

日光と植物用LEDライトでのコーデックスの成長比較

フィヘレネンセ
他社商品間での効果の比較は行えていませんが、(私の栽培環境において)日光とLEDライトとの成長比較を行いました。

【比較対象】Pachypodium fiherenense/パキポディウム・フィヘレネンセ
【比較時期】5月中旬~6月中旬の1か月間
【比較環境】屋外(9時~16時、ただし晴天時のみ)/室内LED(9時~20時)

晩春から梅雨入り前後の1か月間を対象に、パキポディウムの中でも頑丈で成長速度も比較的早いパキポディウム・フィヘレネンセ(実生3か月)を屋外と室内(LED栽培)とで分けて成長を比較してみました。

選んだ株は、私の育ててるフィヘレネンセの株で最も大きく太い2つ。だいたい同じ大きさのものを選びました。

フィヘレネンセ
※この中で大きさがほぼ同じものを2つ選びました

室内栽培環境では、基本的に朝9時から夜20時までLED照明つけっぱなし。

一方で、屋外栽培は、晴れの日に限り遮光55%のネットの下で朝9時から16時まで外に出しておきました。

晴れの日だけ日光を浴びることができる環境と、毎日決まった時間人工照明を当てられる環境とではどのくらい生長に違いが出るでしょうか?

この検証は、「日光 vs LEDでどっちがスゴイ?」ではなく、LED照明での生育が自然環境下との生育に差が生まれるか(極端にLEDでは育たないなどの不具合が無いか)、また天候不良などで室内に入れざるを得ない場合でもLED照明で日照時間の不足分を補えるかを見るためのものなので、決してLED導入を推奨するためのものではありません。

毎日温暖で晴れの天候が続くのであればLED照明は不要ですが、我が家の環境がどうしても十分な日照時間を確保できないので私はLEDライトを導入しています。

ちなみに私が室内でコーデックスを育てている部屋は、北向きの小窓があるだけで日光はほぼ入ってこない部屋です。よって間接的に日光の影響を受けている可能性は0です。

検証1か月後

天気がいい日に屋外に出していたフィヘレネンセ

フィヘレネンセ
日光下で育てた株は、茎がやや赤くなって日焼けしてしまっています。成長度合いは順調ですが、検証期間中が梅雨時期と重なったこともあり、外に出せたのは検証期間の6割程度でした。

1か月間毎日LEDライトを照射したフィヘレネンセ

フィヘレネンセ
一方で、植物育成用LEDライトの元で毎日光を照射された方は、日焼けは無くかなり大きく育っています。特に葉の成長がすごい。

晴天が続いていれば日光の方が大きく育ったかもしれませんが、やはりある程度日照時間が確保できない状況ではLEDライトも効果的のようです。また、LEDライトの補助的な日照時間の確保は十分効果的であることもわかりました。

日光で育てた方と比べてもサイズに遜色はなく、十分育ってくれてますね!

植物育成用LEDライトで葉が黒く変色してきた

パキポディウム・フィヘレネンセでの照射実験では、LEDライトでも十分成長することが分かったのですが、コーデックスの品種によってはLEDライト下での育成で調子を落としてしまったものがいくつかありました。

それは当サイトのインスタグラムでも下記のように投稿しました。

 

この投稿をInstagramで見る

 

金成コーデックスさん(@kannaricaudex)がシェアした投稿


ドルステニアフォエチダとオペルクリカリアデカリーの2品種に関しては、LED照明で長期間育てていたら葉が黒ずんでしまいました。

デカリー
※LEDで育てていた時のオペルクリカリアデカリー。全体的に緑をうんと濃くしたような黒っぽい色で、新芽も出てこなくなり成長に陰りが見え始めた頃

病的な変化というよりは、LED光を長時間当てすぎたことによる「葉焼け」のような症状のように感じましたが、直射日光下にもっていくと本来の鮮やかな緑色に変化したので原因がよくわかりません。

ただ、黒ずんだ葉が日光に当たることによって回復したことから、単純な葉焼けの症状ではなくLED光が適さない品種ももしかしたらあるのかなと思いました。

電気代よりもコーデックスの成長を選ぶなら「買い」

実際に使ってみて、LEDライトがあると天候に左右されず安定して成長させられることが分かりました。

ただ、長時間の照射はいかにLEDであろうと電気代を食います。私は同じライトを2台同時に使ってるので結構な負担になっていますが、それでも限られたスペースでコーデックスを大きく育てるためには必要な出費と割り切っています。

ご自身の大切なコーデックスを成長させたい!または室内で日当たりがあまり良くないけどコーデックスを育ててみたい!と考えている方は、植物育成用のLED照明はおすすめです。

LED照明による光合成などの効果については、私の別サイト「おしえて!田舎センセイ!」のコーデックスカテゴリー内の記事で詳しく解説していますので、是非探してみてくださいね!