こんにちは、金成コーデックスです。
我が家にはおそらく500鉢以上の植物があり、外に出せる暖かい季節なら問題はないのですが、11月を過ぎると置き場所に問題をかかえます。
ただ室内に入れるだけなら居住スペースを狭めればいいのですが、私は欲張りなので冬の間も植物には光を浴びて成長をし続けてほしいんです。
そうなると室内に温室を作るしかありません。
以前はある程度お金を払えばピカコーポレイションのガラス温室を購入できたのですが、今は廃盤になりメーカー自体も在庫が欠品しているので、中古品を探す以外に手に入れる方法がありません。
他のメーカーのガラス温室も無いことはないのですが、10万円単位になるので庶民の私には手が出ません。
そこで、どこでも手に入るスチールラックを使って室内にドルステニアギガス用の簡易温室を作ることにしました。
おそらく多くの方がやっている方法だと思うので目新しさはありませんが、これから温室を作ろうと思っている方の参考になればと思い、かかった費用と実際に植物を成長させるために用意した器具について解説いたします。
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私が使っているスチールラックのサイズとその理由
まず私が使っているスチールラックはこちらです。
個人的には一番使いやすいサイズで、温室にするにはジャストなサイズだと思っています。
・光の強いCOB式のLEDライトを使うため150㎝程度の高さは欲しい
・暖かい空気は上部に溜まるので、高さがありつつファンを回せる空間も欲しい
・スチールラックを覆うシートのサイズは「高さ150cm&幅90cm」位のものが多い
ただ植物を置く棚として使うのであればサイズ感はそのご家庭のスペースに合わせればいいのですが、私は温室として使うためにラックの周囲を保温効果のあるシートでくるむ必要があります。
また、植物の成長を促すために「LEDライト」「ヒーター」「サーモスタット」「換気用のファン」を設置するスペースも必要なので、ラックの周囲を包むシートのバリエーションが選びやすいサイズで、且つ機材を置くスペースを確保できる最大サイズを探してこのラックに行きつきました。
私がガラス温室を購入した時は約30000円だったので、スチールラック自体はアマゾンで5000円~6000円、まぁOKでしょう。
スチールラックの周囲を「窓の結露・凍結防止シート」でくるむ
スチールラックの周囲を保温効果のあるシートでくるまなくては温室にはならないのですが、その素材を選ぶのにもいくつかの選択肢があります。
私が候補に挙げていたのは以下の3つ。
1.中空ポリカ(ハーモニカ―ボ)
2.農業用ビニール
3.結露防止用の窓シート
私はガラス温室の見た目にできるだけ近づけたかったこともあり、当初は「中空ポリカ」を一番手に検討していました。中空ポリカは見た目や保温性が良い反面、価格が高く、スチールラックとの相性が悪い(固定しにくい)というデメリットもありました。
例えば、透明でサイズが比較的大きい物なら上のリンクの商品位の値段がします。
選んだスチールラックは150cm×76cmなので、最低でも3枚は必要になることを考えると、想定外の出費になってしまいます。却下。
農業用ビニールは安価なのですが、薄いものだと保温効果はあまり高くないのと見た目をキレイに作りにくいのが欠点(几帳面な人が丁寧にやれば大丈夫だと思うけど)なので、私には向かず却下。
というのも我が家にはすでに農業用ビニールで作った別の簡易スチールラック温室があるのですが、あまり気にいってないんです。見た目的に。
最終的に選んだのが「窓の結露・凍結防止シート(断熱シート)」です。
本来は窓に貼り付けて使うため、想定されている使用方法ではないので十分に注意が必要(※自己責任でおねがいします)ですが、ヒーターなどの熱源に直接触れないようにすれば大丈夫だと思います。
DCMホーマックで、単価も1ロールで500円位だったのでコスパも良い!!これに決定!
スチールラックの保温対策は農業用ビニールじゃなくって、これにしてみた。 pic.twitter.com/IJc3ubvZVe
— 田舎センセイ (@inakasensei) November 5, 2020
窓の断熱シートは秋冬になればホームセンターで安く売られているので、手に入れやすいですしハサミで簡単に切れるので加工もしやすい。さらに農業用ビニールよりもしっかりしつつ、中空ポリカよりも柔軟性があるのでスチールラックに固定しやすいです。
本来の使い方とは違いますが、断熱(保温)を目的に作られているので当然保温効果は高いですよね。何度も言いますが熱源にさえ気を付けて使えば、「値段・扱いやすさ・保温効果」の3点について最高!!
ヒーターやLEDを設置する
温室にするために「箱」は出来ました。
残りは、光と熱です。光はCOB式のLEDを使っています。これ自体が放熱するのでヒーターの役割を果たしますが、夜間はさすがにLEDは切るのでヒーターは別途つかいます。
私が使っているのは上の2つ。ヒーターに関しては園芸をやってる人にとっては最もポピュラーなものだと思います。温度が上がり過ぎないようにサーモスタットがセットになってるものを選びましょう。
ライトはCOB式をおすすめします。実際にこれまで何種類もLEDを使ったり業者からLEDを送られてきてレビューをしてますが、正直これが一番。最も植物が成長してます。
アマテラスは使ったことありませんが、両方使っている方もアマテラスよりもこのCOB式の方が良い気がすると言ってる方もおりました。(※私個人に関してはアマテラスとの比較ではないので、あくまでこれまで使った中で一番よかったものをご紹介しています)
アマテラスも使ってみてレビューしたいんですけどね、いかんせん値段が・・・。私がここで紹介しているLEDライトも安いものではありませんが、夏場と同じくらいの成長を期待したい方にはおすすめです。
【※おまけ】ラック上部には熱がこもるのでビカクの胞子培養の場所に最適かも?
先日作ったギガス用簡易温室の上の段、シート張ったら思いのほか暖かくなったのでビカク胞子培養スペースにすることにした。かなり暖かくて良い感じ! pic.twitter.com/5Ynf1QCnTt
— 田舎センセイ (@inakasensei) November 10, 2020
私は現在友人から送ってもらったビカクシダの胞子培養を行っていますが、今回作ったスチールラック温室の上段(LEDライトと同じ段)がものすごく暖かくてちょうどいいことに気が付きました。
室温が12~13℃位になっていても、その場所は18℃位ありますし日中は30℃位を保っています。ある程度高さのあるラックなので上部の暖かい空間は色々使い勝手が良いです。
まとめ
今回私がこのスチールラック温室を作るのにかかった費用をまとめます。(※工具類の費用は省きます)
・スチールラック :5,580円
・窓ガラス断熱シート :1,440円(480円×3)
・布テープ(シート固定用) :198円
・【元々持ってた】COB式LEDライト:10,800円
・【元々持ってた】ヒーター&サーモ:11,800円
・【元々持ってた】ファン :2,680円
TOTAL → 温室のみ 7,218円/機材込み 32,498円
温室のみなら7000円程度で作ることができました。やはりヒーターやライトが高いので、機材を含めればそれなりの値段になりますが、ライトもヒーターも安価なものを選べば2万円以下で簡易温室が作れると思います。
ここに載せていない工具で使ったものはハサミくらいです。
安価にある程度見栄えが良い温室が作れると思うので、是非試してみてくださいね。