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腰水管理で藻が発生しやすい実生初期におすすめな殺菌剤「オーソサイド」

オーソサイド

こんにちは!金成コーデックスです。

植物を種子から育てる実生栽培をするときに、特に多くの水分を必要とするために「腰水」という水をひたひたにして発芽させる方法をとることが多いです。

腰水
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ただ、室内でLEDライトのもと長期間腰水管理をしていると、どうしても表土にアオミドロなどが発生してしまい、見た目を損なうだけでなく悪臭の原因になったりもします。

そこでお勧めしたいのが、オーソサイドという殺菌剤を種子の前処理として使い、表土の殺菌にも使うという方法です。

本記事では、腰水管理時の種子の殺菌剤としておすすめな「オーソサイド」についてご紹介します。

※本記事ではオーソサイドの特徴や有用な点に触れますが、いたずらに利用を勧めるものではございません。薬剤の使用は注意書きに従い、ご自身の責任で正しくご利用ください。

腰水&LED栽培では藻が発生しやすい!

藻 実生
播種開始時や発芽してからしばらくの間は、根が成長しきっていないので腰水管理をして水切れを起こして枯らしてしまうのを防ぐことが多いです。

しかし、条件がそろってしまうとどんなに気を付けていても土の表面に緑色のドロドロとした藻が発生してしまいます。

表土に藻が発生しやすい条件

①.LED栽培下で長時間の光照射がされている
②.腰水管理を行っていて用土の水分量が多い
③.表土に藻が生えやすい資材を使っている(鹿沼土など)
④.風通しが悪い

個人的には藻が生えやすい条件として、実生栽培をするうえで①と②は避けられないので、③を「赤玉土100%の芝の目土などを使い鹿沼土は避ける」方法にし、「サキュレーターなどで表土は乾いた状態を保つ」ことである程度の対処は可能だと思います。

しかし、それでも表土をどうしても乾かしたくない「サボテンの実生」だったり、根が成長しきるまでにかなりの時間を要する「チレコドン」や「クラッスラ」などの微細種子の実生の場合はガンガン風を与えるわけにもいきません。

私はチレコドンの実生には表土を100%バーミキュライトにすることが多いのですが、播種前に熱湯で殺菌消毒しても2か月くらい経過したら表土がうっすらと緑色になってきます。

LEDで安定した光がずっと照射され、水分量が多ければ致し方ないとは思いつつも、もう少し何とか対処したいなとずっと思っていました。

殺菌剤のオーソサイドが実生栽培におすすめな点

オーソサイドは花き類・観葉植物に適用がある

オーソサイド
私は実生栽培をするときは、種子を「殺菌剤+メネデール」の希釈液に半日程度浸水させてから蒔くことが多いです。

以前は、この殺菌剤にダコニールやベンレートを使っていたのですが、「ベンレートは花き類に適用がない」と教えていただいてから、このオーソサイドを種子の殺菌剤として使うようになりました。

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※農薬を適用外で使用すると法律違反(農薬取締法)になります。

オーソサイド

花き類・観葉植物に適用がありますので、種子の殺菌や立ち枯れ病対策に使ってOK!

実際に使ってみると、このオーソサイドは様々な面で「種子の殺菌剤として有用だな」と感じるようになりました。

藻の発生に対しても抑制効果がある

種子や球根の殺菌などの本来の目的からはそれますが、実生栽培時に発生してしまう藻に対しても抑制効果を持ちます。

前述したチレコドンなどは藻が極端に発生すると成長阻害にもつながるため、殺菌に際する副次的な効果だとしても藻が抑えられるのはものすごいメリットです。

私はサボテンの実生をすごく苦手としているのですが、どうしても途中で藻が発生してしまい、発芽直後のサボテン苗が一つ、また一つと消えて行ってしまうのです。

私にオーソサイドを勧めてくださった方は、種子殺菌に伴う副次的なもの抑制がサボテンの実生にもものすごく効果的だとおっしゃっていて、苦手意識を持っていたサボテンの実生もこのオーソサイドとともに再チャレンジしてみようとさえ思えました。

どうしても表土に藻が発生してしまって困っている方にオーソサイドはとてもおすすめです。

ただ、オーソサイドはダコニールなどと同じでカビなどの糸状菌の駆除効果はなく、あくまでも予防効果のみなので、種子をあらかじめ殺菌するときや、播種直後の表土への散布などで効果を発揮します。

すでに大量に発生している藻を消し去るような効果はないのでご注意ください。

個人栽培家が使用するにいは十分すぎる量でコスパが良い

オーソサイド
ベンレートなどは小分けで入っていますが、オーソサイド水和剤80は50gが一つの袋に入っており、付属の計量スプーンですくって水に溶かす仕様となっています。

800倍希釈で利用する場合は、スプーン摺り切り一杯1.25gを1リットルの水に溶かせばいいのですが、これを全体量の50gで考えると約40リットルの800倍希釈液が作れる計算となります。

オーソサイドを種子の殺菌で使うと考えれば、1パック購入すればもう消費しきれないくらいの希釈液が用意できます。というか本気で消費しきれないですよね、40リットル分の殺菌剤希釈液って・・・

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上に再掲しますが、値段も安価ですし、これ一つ買えばしばらくは殺菌剤を購入しなくて良さそうなくらいコスパがいいです。

個人的には小分けになっていないところも良いポイントでした。

まとめ

殺菌剤のオーソサイドについて説明しましたが、基本的な利用方法は商品に付属している説明書きや以下の情報を参照ください。

オーソサイド水和剤80について

もし現在ベンレートを種子消毒に使っている場合は、そのまま使用するのをやめてオーソサイドに切り替えるなどすることをお勧めします。