ユーフォルビア・クランデスティナ(Euphorbia clandestina)の和名は「逆鱗竜」となんともかっこいい名前がついていて、その名の通りウロコが逆立った竜のように高く捻じれて伸びていくのが特徴です。
シノニムには「ユーフォルビア式部」があり、成長していく感じや耐寒性、育てやすさなどもソックリです。
本記事では、ユーフォルビア逆鱗竜の育て方のポイントや実生栽培記録についてまとめていきます。
Contents
ユーフォルビア逆鱗竜の種子の購入
【種子の購入先】 多肉植物ワールド
【種子の購入個数】6粒
【種子の購入時期】2019年3月
種子の購入は多肉植物ワールドです。
逆鱗竜はユーフォルビアにしては珍しく自家受粉するタイプなので流通量は比較的多く、ヤフオクやメルカリなどでも販売されているのを見たことがあります。
入手はさほど難しくないので是非探してみてください。
ユーフォルビア逆鱗竜の実生栽培記録
ユーフォルビア逆鱗竜の種まき~発芽【2019/3】
【発芽率】 2/6(33%)
【発芽観測】播種から10日後
【用土】 ゴールデン粒状培養土:日向土=1:1
【播種】 3月上旬
シノニムであるユーフォルビア式部の方は発芽率は高く5粒中4粒が発芽したのですが、この逆鱗竜の発芽率はあまり高くなく33%にとどまりました。
発芽率は種子の鮮度などにも影響されるので何とも言えませんが、播種から10日後に1つ、2週間ほど経過して土を廃棄しようかと思っていた矢先にもう一つ発芽したので、発芽環境の問題だったのかもしれません。
用土は殺菌消毒し、メネデールとベンレートの希釈液に浸して、式部とは同条件で発芽管理を行ったのですが、いまいち上手くいきませんでしたね。
実生2週間後:見事に徒長する
後ろに見えているのがシノニムの式部で、手前が逆鱗竜。
式部の徒長も相当ですが、逆鱗竜はさらにヒョロヒョロしていてこの後の成長が心配になるほどのモヤシっぷりです。
腰水管理によって水を吸い過ぎている可能性もあり湿度も高いので、LEDライトのある環境下での発芽~幼苗栽培ですが、一刻も早く日光の当たる場所に出してあげたい気分です。
実生1か月:腰水管理終了【2019/4】
逆鱗竜は発芽後の管理で水が多すぎると徒長しやすいのか、もう少し早めに腰水を切り上げるべきだったのかと猛省。ヒョロヒョロで話になりませんね。
幼苗の水切れは成長阻害につながりますが、水が多すぎるのも問題だなと実生栽培に慣れてきた今ならすごく理解できます。ユーフォルビアはパキポディウムほど発芽後の湿度・水分量は高くなくていいのかも。腰水の長期継続で徒長する株が多い気がします。
実生3か月目:それなりのサイズになる【2019/6/28】
初夏に差し掛かるころになり、発芽直後はかなりヒョロヒョロだった逆鱗竜もそれらしい形になってきました。
シノニムのユーフォルビア式部に比べ、表面の凹凸がはっきりしていて竜のウロコらしさはあります。
画像はありませんが、実生1か月目くらいで野外管理にする際に一度植え替えをしています。
用土は「赤玉土:日向土:ゼオライト=5:4:1」くらいで水はけ重視の用土にして、春先から7月に入るくらいまで、多肥多水栽培で育ててきました。
初夏ではありますが30度近くなることもあり、直射日光下でもほとんど影響なく育っていたのでとても育てやすい印象です。
念のため野外の遮光ネットのある場所で育てていますが、多分直射でも大丈夫そう。
実生半年:ミニ蘭鉢に植え替え【2019/9/20】
実生半年くらいの段階で草丈が高くなりすぎてプレステラでは支えきれそうになかったため、ミニ蘭鉢に植え替えなおしています。用土は同じく「赤玉:日向土:ゼオライト」を5-4-1です。
施肥は適当ですが、窒素過多になり過ぎないように成長期を過ぎたら、カリとリン酸中心の肥料に切り替えて頻度も少し落としています。
基本は下の記事の通りで、逆鱗竜に限らず秋口になったら冬越しに向けて肥料を変えています。
実生8か月目:花芽をつけだす【2019/11/4】
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インスタに投稿した画像ですが、ひと夏を超えて秋も終わりに差し掛かるまで成長を続け、かなりのサイズになりました。
ふと先端部分に目をやると、どうやら花芽らしきものが出てきています。
外気温が夜間5℃位まで下がってきましたが、冷風の当たる窓越しに放置していても特に影響がなく育っていて、寒さにも強いのが分かります。
まだ日中は日があたると25℃位になる場所なので夜間の寒さにも耐えられているのだと思いますが、この状況で花芽をつけるとは想像もしていなかったのでもう少し暖かい所に移動させようか悩みますね。
まとめ
本記事ではユーフォルビア逆鱗竜の育て方のポイントと実生栽培記録についてご紹介しました。
丈夫で育てやすく自家受粉で種子を採取できるので、ユーフォルビア初心者におすすめの品種です。是非実生栽培にトライしてみてくださいね!
栽培記録は生長に変化があり次第、定期的に更新していきます。